表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
23/105

朝の身支度


 「ふぅ、だいぶマシになりました」


 まだ日も昇らないような早朝に筋肉痛の痛みで目が覚めてしまいましたが、魔法を使い続けていたおかげで痛みはかなり引いてきました。


 試しに魔法の効果を切ったら、まだちょっとピリピリしましたが、痛みで動けないほどではありません。これならばもう普通に過ごせそうです。



 「……なんだか、お腹が減りましたね」



 いつもの朝よりも明らかに空腹具合が大きいです。さては、筋肉の成長の為に身体がエネルギーを欲しているという事なのでしょうか。


 よく動いて、よく食べる。

 それは確かに健康的なライフスタイルではあるんでしょうが、私はちょっと不健康な生活のほうが性に合っている気がします。具体的には、深夜までゲームかネットで夜更かししながら、明らかに身体に悪そうなジャンクっぽいお菓子をつまむ感じの。



 早起きしたせいか、まだ朝食までには少し時間がありそうです。

 ちょいとお手洗いに行って出す物を出し、それから洗面所に寄って洗顔やら髪の寝癖直しなどをして待つ事にしました。

 女子力やら意識やらが高い人ならば、ここでお化粧や髪のセットに時間をかけたりするのでしょうが、私の場合は最低限で充分です。今日はたまたま早くに目が覚めましたが、出来ればギリギリまで寝ていたい欲求の方が強いのですよ。



 「『起床後、五分以内に家を出れる系女子』を目指していますので」


 「それは女の子としてちょっとどうかと思うよ」



 隣で髪に櫛を通していたミアちゃんが私の言葉に呆れています。

 彼女の髪は結構長めなので、その手入れも大変そうです。私なら妥協するような僅かな寝癖も我慢ならないらしく、髪に水を付けたり、高そうな瓶に入った香油を使ったりしてベストの状態に仕上げていました。


 水面下で必死に脚を動かす白鳥の如く、美少女の美少女たる由縁はこういう日々の努力の賜物なのでしょう。どうも、本人の性格に似ずにガンコな毛質らしく、同じ箇所に何度も櫛を入れています。


 そうそう、ガンコなのは髪の毛だけではないようで、さっきのお手洗いも随分長引いていましたっけ。あれは多分、相当の便秘持ちですね。



 「ちょっ、な、なに言ってるの!」


 「あ、思考が声に出てましたか、これは失礼。ところで便秘にはレタス等の葉物野菜がいいそうですよ?」


 「も、もうっ! その話はおしまい!」



 顔を赤くしてプリプリ怒るのが可愛くて、ついついからかってしまいました。

 まあ、恥ずかしがる事はありません。

 こんな事を言うと世の男性諸氏の夢を壊してしまうかもしれませんが、どんなに可憐で儚げな美少女でも食べれば出すのが当然。それが生物としてのあるべき姿。例えお姫様だろうがアイドルだろうが、ただの一人も例外はありません。



 「だから、デカいウンコが出た事を恥ずかしがる必要はないのですよ?」


 「リコちゃんはちょっと恥じらおうよ、色々と!」



 まったくもってその通りだとは思いますが、「恥じらい」ってどこに売ってるんですかね?



 「では、今度コンビニで見かけたら買っておきますね、恥じらい」


 「『こんびに』が何かは分からないけど、多分売ってないと思うよ……」


 「そうですか……じゃあ、もう諦めるしかないですね」


 「いくらなんでも諦め良すぎない!?」



 コンビニに無いとなると、あとはネット通販でしょうか?

 もし日本に帰れたら密林で検索してみるとしましょう。



評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ