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リッチなクラスメイト達

次の日、学校へ行き、教室に入ると、超ドヤ顔で教壇の上に乗ってこっちを見ている秋雨ロリ先生がいた。


「……あの」


「おっはよう諸君!えっへん!何だか偉くなった気分だよ! 」


声をかけようとしたが、大声で遮られてしまった。


「あの、先せ」


「先生!教壇には登っちゃダメって、この前言ったじゃないですかっ!早く!降りてください! 」


また遮られた。今の声は……


「ぶー。このくらい良いじゃーん」


「ダメですっ!また馬場先生呼びますよ! 」


「ひええっ!?馬場ちゃんは勘弁〜! 」


……予想通りであった。昨日の自己紹介の時気になっていた、此峯 柚華さんである。


席は左から2番目。つまり、涼介の左横。


自己紹介の時は、


『どうも!初めまして!此峯 柚華と言います!好きな食べ物は柑橘類で、嫌いなのはピーマンとゴーヤです。

1年とは全然違うクラスになったので、また親交を深められたら、と思います!よろしくお願いします! 』



特に変わった所は無いと感じるのは普通であるが、彼女は意外と有名な存在である。


此峯家。防御術に特化した珍しい『護者(トラティリス)』を引き継ぐ家系。その跡取りが、柚華さんなのである。


家のモットーは『防御は最大の攻撃』である。


あと、何かあったはずなのだが…………。


涼介がそれを思い出していると、


秋雨先生が教壇から降り、こちらへ近づいてきた。


「さぁて!羽屋君!君の個人レッスンを開始するよ!ジャージに着替えたら、みんな体育館に来てね〜」




「なぁなぁ、羽屋! 」


ジャージに着替える途中、一人の男子に話しかけられた。


「……唐木君ですか。どうかしたんですか? 」


唐木 当夜。見た目はおちゃらけた普通の高校生の様だが、コイツもまた凄い。全世界に名が立つファッションの殿堂とされているSIF(すごく いい ファッション決定戦)で世界一になった人が着てくれて、一躍有名になった会社、唐木グループの御曹司(ちょっと前迄ただの高校生だったのに)となった。と言っていた。


そんなのと今話しているのは、意外と凄い事かも知れない。


「多分、今日の動きとかあのちびっ子先生から聞いてねぇべ?俺らは最初、」


「唐木、それ以上、いけない。後で、秋雨、教える」


「あ、あぁ。分かったよ、時田」


説明を聞けなかった。だが、後で教えられるのならいいか。


ぽつぽつと話すのは時田 侑介。

こいつは名前通り、時計屋の一人息子。こう言うとしょぼく聞こえるが、ちょっと変えよう。

『時間がぶれない腕時計。水に落としたり、ビルの上から落としたり、宇宙に放り投げたり、マグマに落としてもびくともしない。しかも時間が一秒もぶれない! 』

がキャッチフレーズである売り上げ世界一の時計会社clock・clockの時田社長の一人息子、それが侑介なのである。


こうすれば壮大に、凄いものに感じる。言葉とは凄いものだ。


因みに……この様に、皆大金持ちか、天才の娘、息子が揃っている。


涼介自体は、特に何も無い。家柄も何もない。


ただの、普通の、家族の、息子なのである。


着替えは済み、体育館へと向かった。


弟の涼風です。

名前は変えず、とりあえずこのままにしたいと思います。

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