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THE Detective

作者: ジョーカー

初投稿です!

楽しんでいただければ幸いです。

眠らない街、東京―――

私の名は伊崎翔。この街で探偵をしている。


ある大きな仕事を片付け、とあるバーに向かった。

暗い店内にはダミアの暗い日曜日が流れている。

カウンター席しかないこのバーはいつも空いている。

カウンターで独り酒を飲んでいた男が私に気付き声をかけてきた。

「伊崎、伊崎じゃないか!久しぶりだなぁ。」

彼の名は高松淳一。私の数少ない親友だった。

彼は現金輸送車の運転手をしている。

私はスコッチのオンザロックを飲みながらしばらく彼と世間話をしていた。

私がスコッチの2杯目を飲み始めた頃、ふと高松は話題を変えてきた。

「実はさあ、俺もうすぐ結婚するんだ。」

私は少し驚いたが、親友の結婚を素直に嬉しく思った。

「良かったじゃないか高松。今日は俺の奢りにするぜ。」

「ありがとう伊崎。式には絶対呼ぶから来てくれよな!」

「もちろんさ。」

この日、高松は本当に幸せそうだった。

そして翌日殺された―――

現金輸送車の強盗に遭い殺されてしまった。

犯人は未だに判明せず逃走中だった。


私は高松の通夜に行った。

通夜には彼の妻……になるはずだった女がいた。

名を山口咲希というらしい。

通夜が終わり私が車に乗り込もうとしたとき背後から女が話しかけてきた。

「伊崎翔さん…ですよね?」

ふりかえると立っていたのは山口咲希だった。

「あぁ。高松とは結婚するそうだったらしいね。あいつ、嬉しそうに話してたよ。ところでどうして俺の名を…?」

「淳一から聞いてたんです。友達に探偵をやってる男がいて、とても頼りになる男だって。」

「なるほど…。でもどうして俺がその探偵だと?」

「車です。アメ車のピックアップトラックに乗ってるって聞いたことあったので。もしかしたらと思って…」

どうやら私の愛車ダッチラムをみて思い出したらしい。

咲希は私に封筒を渡してきた。中を見ると一万円札の束が入っていた。

「これは?」

「100万円入ってます。お願いです。彼を、淳一を殺した犯人を突き止めてください!」

「仕事の依頼って訳か…。まあ、親友を殺した犯人がいつまでも捕まらないってのも寝覚めが悪い。」

「じゃあ…?」

「この依頼承ったぜ。必ず見つけてやる。」

「あ、ありがとうございます。お願いです!」

私は家に帰り熱いシャワーを浴び、眠った。

明日からの仕事に備えて。


翌日、私は病院へ向かった。高松が殺された際、同乗していた男が入院しているらしい。

なぜ入院しているのかと言うと、強盗の襲撃に遭ったとき左のふくらはぎを銃で撃ち抜かれたからだ。

私は病室に入った。男の名は太田大貴。

「だ、誰だよあんた?」

私は太田にはバレないように録音機の電源を入れ、話を始めた。

「高松淳一の友達だ。」

太田の目が凍りついた。

「事件の事を詳しく教えてくれないか。」

「警察の奴らにこの事は誰にも話すなって…」

私は上着のポケットから封筒を出した。

「5万入ってる。」

そう言いながら封筒をベットに投げた。

太田は金を数え少し考えるようなしぐさをしたあとに口を開いた。

「あの日は大雨だった。山道に差し掛かる信号で止まっていたら車のとなりにバイクが並んでさ…

そしたらバイクに乗ってた男がいきなり高松のこめかみに銃口を当てながら言ったんだ。

"金をだせ"って」

「バイクの男はどうやって高松に銃口を当てたんた?」

「窓が開いてたんだよ……」

「なるほどな……で?」

「ああ、それで高松が抵抗しようとしたら……撃たれちまった…。そのあとこいつみたいになりたくなかったら言う通りにしろって。」

「それで荷台の鍵を開けて金を出したのか。」

「そうだ。でもそのあと俺も足を撃たれちまったんだ。そしたらちょうど後ろから一般車が来て救急車を呼んでくれた。」

「なるほどな……。時間をとらせてすまなかった。」

そう言うと私は病室を出た。

「おい。」

背後から声がした。

「あんたか…」

振り返ると立っていたのはスーツを着た男だった。

彼の名は板東和章。刑事だ。

「何だか楽しそうな話してたなぁ。」

「聴いていたのか?」

「少しな。それよりも何でお前がここにいるんだ?」

「仕事だ。」

「仕事ォ?」

「俺の仕事…あんたも知ってるだろ。」

「あぁ、クソッタレ探偵だろ?誰からの依頼なんだよ?」

「あんたには関係ない。」

「チッ、まぁいい。犯人はわかりそうか?」

「もうわかった。」

「なに?誰なんだ?」

「あんたに雇われた訳じゃない。教える気はない。ま、いずれわかるさ。」

「楽しみにしてるよ。クソッ」

病院を出た。咲希の家に向かった。

私は咲希に録音した音声を聴かせた。

「これを聴けば誰が犯人かわかる。」

「ほんとですか?ありがとうございます。」

音声を聴き終わって咲希は言った。

「あの……、犯人が誰か全然わからないんですが……」

「わかった。俺が説明してやる。まずこの太田と言う男の話を聞くとここ日は大雨だった。しかし高松は窓を開けて撃たれた。ふつう大雨の日に車の窓を開けたりはしないだろ。そして太田は足を撃たれたと言っているが犯人はすでに人を殺している。太田を生かす意味がない。太田の足を撃ったの太田が疑われないようにするカモフラージュだったんだ。」

咲希は息を飲んだ。

私は続けた。

「おそらく、救急車を呼んだ一般車というのは実は太田の仲間だ。太田は犯人はバイクに乗っていたと言うが、現金輸送車の金をすべてバイクで持っていくなんて無理だ。一般車のふりをしていた仲間が持っていったに違いない。」

「ありがとう……ございました。私、明日太田に会ってきます。」

「そうか。」

私は家を出た。何か引っ掛かることがあった。

犯人が太田だとわかった途端に目が変わった。

瞳の奥では復讐の炎が燃えていた。咲希を殺人犯にするわけにはいかない。

私は家に帰り車をプジョーに変えると、咲希の家に向かい、張り込みを始めた。

翌日、午前8時30分。咲希が運転するアルファロメオが走り出した。間を開けて私は咲希を追った。

病院につき、咲希は早足で太田の病室に向かった。そのあとを私が追う。

太田の病室に着いた。

私は病室の外で耳をすました。

咲希が泣きながら何かを言っている。

「なんで……なんで……。」

「なんだよあんた?」

太田の声も聞こえた。

「淳一の仇よ!!」

咲希が叫んだ。私は病室の中に飛び出した。

咲希はバッグから拳銃を出そうとしていた。

「ダメだぁぁ!」

叫びながら私は咲希に飛びつき銃を奪った。

咲希は泣いていた。

「どうして……どうして最後の最後で邪魔をするのよ!!」

「君を殺人犯にしたくないからだ。高松もきっと、いや絶対にそう思ってるハズだ。」


しばらくして警察がやって来た。咲希は逮捕された。

数日後には太田も逮捕された。


私は酒を飲むため、バーに向かった。

初投稿なんですがどうですかね?

やっぱまだまだかな~??

これからも頑張ります♪

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