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チート問題児の異世界旅行  作者: 早見壮
第零章:そうだ異世界に行こう
8/26

泉涼祭と問題児 準備編

お待たせしました。

ちょっと実家に帰ったりと忙しくなかなか書けませんでした。


少し長くなったので二つに分けました。

 

 俺たちがいつものようにだらだらと部活動という名の遊びをしていると、蓮と桜が生徒会で遅れてやってきた。


「あっ、桜姉さんに蓮兄さんお疲れさま」


「うん・・・・・・」


「ああ・・・・・・」


「どうかしたのか?」


 いつもより元気がないな。蓮なんかは銀器だけが取り柄だろうに。俺が聞くと二人は困ったように少し顔を見合わせて、再び楓に向き直る。


「実は、一週間前に泉涼祭で部活ごと出し物をくじ引きで決めることになったのよ。それで、私たちオカルト研究部はお化け屋敷をやることになって・・・・・・」


「くじ引きで決めることになってな。俺が引いたんだが・・・・・・まぁ、結果はさっき桜が言ったとおりだ」


 さきに言葉を発したのは、桜だった。それに蓮も続く。この学校の学校祭、通称・泉涼祭は少し変わっていてクラスごとの出し物のほかに部活ごとでも出し物を行うのが伝統行事となっている。

 そのため、クラスでは大体出店や食事処になり、お化け屋敷や劇、ダンスなんかは部活が担当することになっている。

 それは、俺たちオカルト研究部も例外ではなく、来年度の部活の予算なんかにも影響するため、部活の部長は例年早めに準備を始めるのである。


「いやいや、俺聞いてませんけど?」


 ここ一週間の記憶をさかのぼっても聞いた記憶はない。


「いや、お前聞いててもいかねぇだろ」


「ぐっ・・・・・・!」


 蓮のくせに俺に反論を許さないとは!?


「そ、それで、何が問題なんだ?」


 俺は、何とか持ちこたえて桜たちに問い返した。


「何がってお化け屋敷ってクラス単位でやるものでしょ?それを九人でやれって言ってるんだよ。それにお化け屋敷はこの部室でやる事に決まってるし」


「ああ、なるほどね。九人で用意するのも、そしてこの必要のない物だらけの部室でやるのも確かに問題ね」


 薫が部室にあるチェスやバランスボールなんかを見ながらつぶやいた。

 確かにこの部室には必要のないものが多い。他にも何故かある大量の椅子やホットケーキプレート、七輪、挙句の果てにはバーベキューセットやテントまで置いてある。


 全くみんな関係のない物を持ってきたから。ちなみに、バーベキューセットとテントを持ってきたのは俺だ。

 それよりもいい事を思いついた。


「まぁ、何よりも問題なのは、式神や魔法陣を書いた紙なんかの魔術とか霊術とかに関わるもんだよな」


「蓮、楓が何かやってる」


 雫の言葉に全員が俺の方に目を向ける。俺は正方形に切った紙に模様を書きこんでいく。


「それで、楓は何をやってるの?」


 ついに我慢できなくなって、椿が楓に質問する。


「いや、どうせお化け屋敷やるんだったらめちゃくちゃ怖くしたいじゃん?」


「それでなんで式神作ってるのよ」


 そう、先程から式神をせっせと作っていたのだ。なぜ、式神を作っているのかは見せた方が早いだろう。


「うわっ!いきなりどうし・・・・・・なっ!?」


「「「「「「「「っっ!?」」」」」」」」


 楓の行動を疑問に思った蓮だったがその式神を見て最後まで言葉を発することはできなかった。他のみんなも同様だ。なぜなら、その式神は落ち武者の格好をしていたからである。

 普通式神は、動物型か人型をしていることが多い。それは、動物型ならば戦闘用、人型ならば伝令用、もしくは変わり身用に使うことが一般的だからだ。


「お化け屋敷に異能を使って何が悪い」


 ふっふっふ。どうだ!これが発想の転換という奴だよ、明智君。みんなも驚いてくれたようだな。


「「「「「「「「心臓に悪いわ!!」」」」」」」」


 全員からの突っ込みもどこ吹く風の楓だが、このあと桜にこってり絞られたのは言うまでもない。

 そんなこともあり、楓たちは式神を最大限に利用して泉涼祭を準備を進めていた。


 まぁ、実際俺たちがやっていたのは、企画を作ることと式神制作、あとは現場監督くらいだが・・・・・・


「おーい、遊びに来たぞ」


 式神をしまって休憩をしていた時に(まぁ、ほとんど休憩しかしていないようなきもするが・・・・・・)正義たちが遊びに来た。


「へぇー、全然進んでないんじゃないかと思って心配になってきてみたけど、もうほとんどできてるじゃない」


「あたりまえだ。早め早めに準備して後はのんびり過ごすのが有意義な学際の過ごし方だ」


 里香が皮肉を言いながらすっかり指定席になった窓際の席に座った。俺もまた、無駄口を返して手にしていた紅茶を口に運んだ。


「まぁ、こんだけ広い部室に脅かし役が九人ってのもどうかと思うけどな」


「いや、善継。受付に二人ぐらい必要だから実質七人じゃないのか?」


「それはまた、随分と少ないわね」


 俺たちは麗子の発言を聞き悪戯を思いついたような顔で頷き合う。どうやら、全員同じことを考えたようだ。さすが、兄妹だな。思考が似ている。


「なぁ、四人ともどんなもんか試してみてくれないか?」


 楓が何気ない顔でそんなことを言う。正義たちは顔を見合わせて頷いた。


「面白そうだな。やるか!」


「そうだな、客観的な意見を聞くためなら仕方がないか」


「そんなこと言いながら、正義。あんた、口がにやけてるわよ?」


「それは、里香も同じよ」


(((((((((かかった!)))))))))


 俺たちは心の中で全員ニヤリと笑っていた。


「んじゃあ、準備するから外で待っててくれ」


「「「「りょーかーい」」」」


 返事をして出ていった四人を尻目に楓たちは頷き合い準備を始める。といっても、ただ電気を消して式神を出すだけなのだが、その式神が問題である。ふっふっふ、存分にビビってくれ給え!

 そうして懐中電灯を持って全員で外に出る。


「ん?なんで全員で出てくるんだ?」


 正義が最もな疑問を口にするが俺らしいといえるもっともな答えで反論する。


「俺たちがそんな面倒臭いことするか。ちゃんと仕掛けを用意してある。俺たちは当日は好きに泉涼祭を見て回るさ」


「全く楓たちらしいわね・・・・・・」


「それよりパッパと始めようぜ。あっ、それと女子は二人でもいいけど男どもは一人ずつな。リア充爆発しろ」


「わかったよ、じゃあ俺から行くぜ」


 そういって、善継が懐中電灯を受け取り部室に入っていった。












「「「オバケコワイオバケコワイオバケコワイオバケコワイオバケコワイオバケコワイ」」」


 意気揚々と入っていった善継だったが、いつまでたっても帰ってこないので正義たち三人が見に行った後、中から三人の悲鳴が聞こえてきて電気をつけて部室に入ってみればこんな状態になっていた。

 ちなみに、善継は三人の近くで気絶している。


「ちょっとやりすぎたか」


「流石にこの状態になられると問題がおこりそう」


 楓と桜はそういうが、『ちょっと』ではなく『とても』、『起こりそう』ではなく『絶対起こる』の間違いである。


 それにしても、善継よ。かなりのアホずら晒してるぞ。写メっとこう。


「半分ぐらいにグレード落とすか」


「いや、最初は全然怖くなくていい。最後に怖い思いをしてもらおう」


 蓮の提案を否定し、俺は違う案を提示する。その案に、蓮は疑問を浮かべた顔をしたが、雫の言葉で現実に引き戻される。


「それよりもアレ・・・・・・なんとかする」


 そこには、いまだ気絶している善継と『オバケコワイ』を連呼する三人の姿があった。


 それから、数十分後。なんとか正気を取り戻した四人にネタばらしをする。ただし四人はまだ、どこか動きがぎこちなく、ときどきビクッと震えている。

 だが、俺の説明を聞いてなんとか平常心を散り戻したようだ。


「「「「・・・・・・式神?」」」」


「そ、俺たちは魔術や魔法以外にも呪術や霊術、他にもいろいろ使えるんだよ。前に言っただろ?」


「それで、お化け役の式神を作ったのか?」


「そういうこと。まっ、やりすぎたみたいだけどな」


「「「「みたいじゃない!!」」」」


「んで、式神使ってお化け屋敷の準備なんかもやってたんだ」


 そんなに過剰反応しなくてもいいだろうに。俺がネタばらししている間にも式神たちは働いており、今は出口の前にもう一つ扉をつけている。


「んで、これは何やってるんだ?」


「ああ、これは少し怖さを押さえて最後に怖がらせようと思ってな。新しい仕掛けを作ってるところなんだよ」


「新しい仕掛けって?」


「それは、当日になってからのお楽しみってやつだ」


 楓のその言葉に正義たちは、背筋の凍る錯覚を覚えた。つい先ほどの記憶が脳裏によみがえる。

 怖さを押さえると言った以上、先ほどよりは幾分か押さえられた仕掛けになるだろうことは、予想できる。

 だが、それでも楓たちが真っ当な手段で仕掛けを用意するとは考えられない。正義たちは、まだ見ぬこのお化け屋敷の被害者に心の中で手を合わせるのであった。


「それで、正義たちの方は準備はいいのか?」


「ああ、それなら大丈夫だ。一通りの準備はできてるし、来週には前夜祭、その次の日から三日間が本祭だからな。前夜祭は一般公開しないから残りの準備は本祭の直前でやることになってるんだ」


「柔道部の準備もあらかた終わってるわね。もう、当日にしかやる事がないわ」


「弓道部はもともと準備がたいしてかかるものではなかったから」


 人数が多いところは準備に余裕があっていいなぁ~。でも、正義たちならともかく部員を増やすわけにはいかないし。

いろいろと羨ましいことはあるが(※ 彼らはほとんど準備をしていません。していたのは式神です)、ふと気になったことを四人に聞いてみる。


「そういえば、四人は何の出し物をするんだ?」


「「映画放映」」


「ダンス」


「休憩所」


 四人の答えを聞き、俺は思ったことを率直に口に出す。


「この学校って何考えてんだろうな」


「「「「お前が言うな!!!!」」」」


 だが、普通は部活が主体となって学校祭を盛り上げるなんてことはないし、出し物をくじ引きで決めるなど、正気の沙汰じゃない。

 その理由に、運動系の部活が全く関係のない文科系の出し物をすることになったり、中でもひどいのは文芸部が『SENRYO'sブートキャンプ』を行うことになったことだろう。

 ブートキャンプも問題だが、それを文芸部が行うことになり、文芸部の部室からは絶えず悲鳴(筋肉痛で)が響いている。

 ただ、それを楓が言うのはお門違いもいいとこである。


 そんなことより聞きたいことがあるんだが。


「んで、正義たちは本当は何しに来たんだ?」


「はぁ、もういい。楓に何を言っても無駄だってことはわかってる」


「というか、遊びに来たんじゃないってわかってたのね」


「まぁね。遊びに来たにしては入ってくる瞬間、深刻そうな顔をしてたからね」


 桜がそう答えると、善継が何かに気づいたように首を傾げる。


「あれ?じゃあなんで今まで聞かなかったんだ?」


「「「「「「「「「四人を弄るのが楽しかったから忘れてた」」」」」」」」」


 何をあたりまえなことを。


「お前ら、性格最悪だな!?」


 楓たちのきれいにハモッた声を聞いて善継が突っ込み、残りの三人は頭を抱える。


「んで、何の用なんだ?」


「ああ、お化け屋敷の準備に余裕があったら、クラスの出し物を手伝ってほしいんだ」


「クラスの出し物って喫茶店だったよな?」


 ちなみにだが、クラスの出し物は基本的にはクラスの全員でやるが、部活に入っている人は部活の出し物に集中するのでほとんど部活に入っていない無所属の生徒で行うことになる。



「ああ。隠れ家的な雰囲気の店にするらしい。食事ではなく、珈琲と紅茶、それに数種類のケーキやパフェなんかを出す予定だそうだ。それでだ、内装は間に合うんだが、肝心のケーキやパフェを作れるやつが数人しかいないらしい」


 その他に、部活の出し物に余裕のある生徒が手伝うことになっているのだが、楓のクラスは無所属の生徒が五人しかおらず、部活に所属している生徒もようやく手が空いてきたところなのだ。


「それで、俺と蓮と葵に手伝って貰いたいと」


「そうだ。お前らならそのくらい簡単だろ?」


「だ、そうだが、蓮と葵はどうだ?」


 俺は同じクラスの二人に話を投げる。


「う~ん・・・・・・そういわれてもなぁ」


「そうだよね。実際に何作るか見てみないと・・・・・・」


「まぁ、そうなるよな。それに、今調理担当している奴がどこまでできるのかも見てみないとわからないしな。というわけで、明日、俺達九人が客として行ってみるから、当日のように対応してみてくれ、って言っといてくれ」


「へぇ~、結構乗り気だな」


「まぁな。こういうのは結構好きなんだ」


 その答えが正義たちには意外だったようだ。四人ともハトが豆鉄砲喰らったような顔をしている。失敬な。


「料理好きって全くキャラにあってないだろ・・・・・・」


「そうか?前に道場で宴やっただろ?あれ、半分くらいは俺が作ったんだぞ?それで残り半分くらいが桜だ」


 ちなみにだが、俺や桜以外の七人も料理ができないわけではなく、むしろかなりできる。一流の料理人が尻尾巻いて逃げるくらいには・・・・・・

 だが、それ以上に俺と桜の方が料理がうまいというだけである。


「まぁいい。じゃあ、伝えておくから明日、頼むな」


「わかった。じゃあ、今日は解散だな」


「りょーかい」












 翌日、俺たちは放課後1-Aの教室に集まっていた。誰が呼んだのかわからないが愛歌の姿もある。これから、当日のように料理をするところだ。


「んじゃ、俺は、ガトーショコラにミルクティー一つずつ」


「私も同じものを貰えるかな?」


「俺は無難にショートケーキと珈琲で」


「私はケーキは蓮と同じもので、飲み物はアイスティーをお願い」


「俺は、苺タルトにアイスティーで」


「私も椿と同じものを」


「かしこまりました。ガトーショコラとミルクティーが二つ、ショートケーキが二つ、珈琲が一つ、苺タルトが二つ、アイスティーが三つですね。以上でお間違えないですか?」


「ああ、問題ない」


 席に座ってメニューを見ていた俺たちが次々と注文する中で、一つのミスもなく注文を受ける女生徒。ウエイトレス役はバイトをやっていて接客業をしたことのある生徒が受け持つことにしているらしい。

 そのため、慌てることなくミスを最小限にスムーズに注文を受けることができるのだ。これを発案したのは、正義である。蓮の指摘を受けてだが・・・・・・

 ちなみに、俺たちは人数が多いので俺、桜、蓮、薫、椿、葵と凪、雫、茜、愛歌で二つのテーブルに分かれて座っている。

 といっても、すぐ隣のテーブルなのだが・・・・・・


「私は、おすすめAセットを一つ」


「・・・・・・おすすめBセット、ガトーショコラ、苺タルト一つ」


「私は洋ナシのモンブランと紅茶を一つお願いします」


「えと、私もおすすめAセットを」


「Aセットが二つにBセット、ガトーショコラ、苺タルトが一つずつ。モンブランと紅茶が一つですね。少々お待ちください」


 残りの四人の注文も問題なく終わり、料理が来るまで少しの時間待つことになるのだが、今回は流れを確認するため楓たちも調理場に向かう。

 雫の注文の量に関しての突っ込みは心の中でしてもらいたい。きっとお腹が減っていたのだ。

 ケーキは開店前に出来上がっており、すでに切り分けられている。

 開店中は飲み物だけを用意するだけなのだが、その飲み物も6種類ほど用意してあり、三人しかいない調理場ではかなりきつい作業となる。

 そして一番の問題は、当日は朝早くからケーキ作りを始めるのだが、三人では朝からやっても間に合わず、開店中も作り続けなければいけなくなるのだ。


「仕方がない。当日は手伝ってやるから三人は飲み物作る練習をしておけ。作業を効率化すればできないことじゃないだろう」


「というか、なんでこんなにメニューが多いんだよ。他にも業者に頼むとかいろいろ選択肢はあるだろうに・・・・・・」


「なんか手作りでいろいろな種類の料理を出したかったみたいだよ?」


 三人のそれぞれの意見で喫茶店担当のメンバーが撃沈したが、とりあえず喫茶店の問題が解決したので正義たちは胸をなでおろしたのだった。


「初日は、正義たちもシフトに入るんだろう?」


「ああ。二人ずつで午前午後で交代しながら入る予定だ」


「んじゃあ、ホールスタッフは問題ないか」


「そうだね。愛歌ちゃんも一緒に当日食べ歩きできないかな?」


「いいですねそれ!」


 桜の案に愛歌が真っ先に飛びつき楓たちも頷く。ただ、正義たちは微妙な表情だ。


「どうした?」


 四人の表情を見て蓮が問いかけると四人は困ったように答えた。


「いや、喫茶店のシフト入ってない時はみんな部活とか生徒会の出し物があっていけないんだよ」


「正義と善継が午前中にバスケ部の映画の準備があって、私と麗子が柔道部のダンスと生徒会主催のミスコンがあるのよ」


「つまり、楓や愛歌たちと四人揃ってはいけないってことよ」


「だったら、二日目からにするか。一日目は自由行動ってことで」


「うん、それだったら・・・・・・」


「問題ないわね」


 楓の代案に正義が頭の中の予定を考えながら答えて里香が肯定した。


「愛歌は二日目以降予定とかあるのか?」


「ううん。全然大丈夫だよ、楓さん。むしろ前夜祭から予定は空いてるよ」


「どんだけ楽しみなんだよ・・・・・・」


 蓮が呆れた声で呟くと笑い声が周りを包んだ。


「だが、当日まさかあんなことになるとは誰も思いもしなかったのである」


「変なナレーションつけるな!!」


「いや~、つい・・・・・・」


「つい、じゃあねぇ!!」


「フラグ建ったかな?」


「おまえ、マジでフラグ建ってたらぶっ飛ばすからな!」


「まぁまぁ、それはそれで面白そうだし別にいいんじゃない?」


 楓と蓮の無駄口を桜がなだめて、楓たちが起こした数々の事件を知らない愛歌たち八人は微笑ましそうに笑っていた。

 しかし、正義たち四人は楓たちなら本当に何かやらかすんじゃないかと内心冷や汗を流していた。


 そして、泉涼祭・前夜祭の日になった。



読んでくださりありがとうございました。


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