賢者の化身vs美の化身
「…ついに……ついに手に入れたわ…念願の“心の結晶“を。……何?……まさかっ…!」
意識を取り戻した強が天我の力により全身のオーラを体外へ放出させた。
するとマジカルミラーワールドはその衝撃で砕け散り、硝子状のオーラが光へと変わっていった。
「欲望の魔女……あんたの策略は俺が阻止してやる…」
強の姿は髪は白色の長髪、背中にはオーラで具現化した6枚の翼、それはまさに神々しい姿に変化し、赤と白のオーラが全身から漂っていた。
「なるほどね……どうやら天地創造の力で覚醒したようね。ただし、その力を使えるのはもはやあなただけではないわ!」
すると今度はバージンも新たな姿へと変化し、その姿は邪悪なメデューサのような姿となった。
辺りを見渡すと、等身大の黒い十字架に縛られた愛・勇者・リリスと、その前に立つ三名の隊長格の姿があった。
「お前を倒し仲間を解放する…覚悟しろ」
「やってみなさい……だけど、死ぬのはあなたよ!」
強は両手を前に出し、手先にオーラを集中させると先制攻撃を仕掛ける。
自己満足魔法【master revelation】
バージンは体の自由を奪われ、赤と白のオーラに包まれ、上空に高速で飛び上がり、更に高速で地面へと叩き落とされる。
これを超高速で繰り返しバージンの体力はみるみる削られていく。
「ぐはぁっ!……お……おのれ……!」
バージンは自らのオーラを体外に放出し、その拘束を振り払う。
「今度はこちらからいくぞ……小僧ぉ!!」
バージンは右手を強に向け、手先に全身のオーラを集中させた。
欲望求愛魔法【Baddo endingu】
強の体の周りにオーラで具現化した女性の姿が4体現れ、強の体を拘束し、空が暗黒に包まれる。
「クソっ……体が動かない…!」
「ククク……苦しまず楽に逝かせてあげる……」
バージンが右手を上にあげ指を鳴らすと、天空から魔法陣が出現し、巨大な稲妻が強を襲った。
稲妻は強の腹を貫き、宙に浮いた強の体は地面へと激突し、その衝撃で強が口から血を吹き出した。
「……ぐはぁッ………」
薄れゆく意識…。
「ここまでか……みんな……ごめん…」
次第に意識が遠のいていった……。
次に目を開けると、目の前に光り輝く小さな少女の姿が現れた。
見覚えのある少女……強が話しかけた。
「……あい……ちゃん……?」
『強くん……負けないで。わたしと約束したでしょ…?』
「やく……そく……」
『あの時の約束を思い出して………“誰よりも強い男になって私を迎えに来て“』
「そうだ…!俺は……強くなる…んだ!こんな所で…」
すると強の体は再び息を吹き返し、体にさっきとは比べ物にならない量のオーラが溢れ出した。
「なにっ!?……まだ生きていたか…なかなかしぶとい小僧だわ…それなら、次の一撃で最後にしてあげる!」
再びバージンが右手にオーラを集中させた。
すると、強の姿は一瞬にしてその場から消え去り、次の瞬間にバージンの正面に現れる
強はバージンの右腕を掴み、もう片方の手をバージンの胸に当てた
「欲望に縛られたお前では、俺は倒せない…!」
究極自己満足魔法【ejaculation】
強の手から無数の白い光線が放たれ、目で追う事もできないくらいの超光速の連射弾がバージンの体を貫通させていく。
「おのれぇぇぇ!!人間風情がぁぁぁぁ!!」
貫通した無数の光線は地上にいる隊長格達を襲い、消滅させていった。
バージンは強の手を振り解き、無数に穴の空いた体は衰弱しきっていた。
「はぁ……はぁ………このままで済むと思わないことね……」
バージンは両手を上にあげオーラを腕に集中させると、瀕死状態の隊長格三名の体はオーラとなりバージンの体に融合していった。
すると傷ついたバージンの体はみるみる回復し、新たな形態へと進化を始める。
その姿は先程の邪悪な姿とはまるで別の生き物で、美しい魔女へと変貌した。
「この姿になるのは1万年ぶりね……私の真の力、見せてあげましょう」
まさに賢者の化身vs美の化身——




