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天我

辺りは黒煙に包まれ静寂していた。


「わっちらが出る幕が無さそうでありんすね…」


「あぁ…神話級の魔法をこの目で拝む事になるとは……」


「次あんな魔法ぶっ放す時は必ず伝えてくれよ」


「はい。ごめんなさい…」


すると、隊長格三名が何やら怪しい動きを始める。


「転生魔法を使ってバージン様を召喚しましょう…」とセクスが言うと、キッスが反応する


「……そうね…、本来の予定とは全然違うけど、やるしかなさそうね」


「……殺る……殺る……」


三人は同時に魔法を唱える。

次第に三名の足元から三名を囲う魔法陣が出現し、その中央から黒い光柱が天空を貫いた。



光が消えると同時に現れたのは魔女バージンの姿だった。


バージンは溢れるばかりの禍々しいオーラを体から放っていた。


「どうやら本命のお出ましだな」


「そうでありんすね」


「あれが……親玉」


「なかなかの手練れですね」


珍しく愛が相手の強さを認めていた……それほどの相手なのか。



オーラを放ちながら宙に浮き上がり、強一行の近くに寄るバージン。

4メートルほど離れた位置に着陸するとバージンが口を開いた。


「私が歓楽街マジカルミラーを統治するバージンでございます。以後お見知り置きを…」


「おいおい、あんたの仲間達はこっちへ来て戦わないのかい…?」


「ふふふ……彼女達はああ見えて恥ずかしがり屋さんなんですわ。無駄話をしていても意味がありません……単刀直入に言います。“聖剣キャミソードを抜いた男“は、あなたで間違いないですか…?」


「……え?」


「…どうやら図星のようですね。それでは……あなたを頂きます」と言いながら左手を上にあげ、指を鳴らすと、後方に控えていた隊長格三名が合成魔法を唱え始めた。

次第に周辺の足元に半径300メートルほどの魔法陣が出現した。




禁断の欲望合成魔法【マジカルミラーワールド】




「しまっ……」愛がそれに気づくと時は遅く、魔法陣から出現した万華鏡のような硝子が強とバージンを捕らえ、その硝子は瞬時に砕け散り、2人は姿を消してしまったのだ。


次に勇者とキッス、リリスとペテング、愛とセクスが鏡の世界へと消えていった。


目を開けると、そこは6畳分くらいのこじんまりとした部屋みたいな感じだった。


外の景色が見える。さっきまで俺たちが立っていた草原を見下ろすような形で、この空間は上空30メートルほどの高さに浮いていた。



すると、バージンが目を細めてこちらを誘惑するように話し始める

「あら……緊張しなくて良いのよ…」と言いながら羽織ものを脱ぎ始める。

靴なども脱ぎ捨て、下着一枚となった。


その姿を見ると、目の前が二重……三重……とぼやけて見え始め、俺はそのまま意識を失った。


「初見でこの世界を攻略することは不可能よ…なぜなら——」


合成魔法【マジカルミラーワールド】のルール


・服を着ていると全てのステータスが0になり、先に服を脱いだ者だけステータス復帰となる

・結界内では常に欲望センサーにより、少しでも“欲望の感情“に反応があると意識を失ってしまう

・結界内での滞在時間が進行する度、様々な(毒・火傷・氷結・睡眠・麻痺・魅了・混乱・拘束・失明)状態異常が無数に付与される


「あなたの“心の結晶“を頂きます。そして私は晴れてキャミソードの所有者となり、この世界を丸ごと統治するのです…」


するとバージンは倒れた強の体を宙に浮かせ自分の正面に立たせた。


そしてバージンが左手で強の胸に手を当てると、胸から眩い光を放ったクリスタルの結晶が浮き出でくる。


********


一方強は真っ暗な精神世界でうずくまっていた。

『俺の人生はここまでだ……転生して、色々な経験ができた…。とても満足だ…』


すると、どこからともなく心に語りかけてくる声が聞こえる。


“強……目を覚ますのです…“


『あなたは……女神ヌブラ……?』


“覚えていたのですね…そうです。キャミソードに封印されし女神ヌブラです“


『……色々助けてくれてありがとうございます…でも、もうダメみたいです…』


“そんな事はありません……今こそ、あなたの中の“真の力“を解放するのです“


『真の……力……?でも、もうキャミソードは折れてしまって、破片も泉に落としてしまいました……』


“キャミソードの真意は“天地創造による継承者の潜在能力の覚醒“です“


“あなたの中に眠る“賢者の力“は目を覚ましつつあります。今こそその力を、あなたの思うままに自由に解き放つのです。そして、あなたの護りたい者達を、“あなたの力“で守ってあげてください“



すると強は自分の手の平を見つめると、両手は赤と白が交差する純粋な光を放っている事に気がつく。


『これが……賢者の力』


“そうです、唱えるのです。【天我】を…。それはあなたが現世で1番輝いていた瞬間。そして誰よりもその力を扱える唯一の人間です“


(天我……?大丈夫かそれ…まぁいい)


『俺は戦う!!みんなを守るんだ!!!』



究極自己満足魔法【天我】発動——

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