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もう一度、あの人と冒険がしたい

「これが……神剣ネグリジエンド…!」

強は両手で強く剣を握ると、眩い光が立ち込める。

傷ついた強の体はみるみる回復していき、周りの魔王リリスと勇者の体も全回復した。

「とんでもない力でありんす」魔王リリスが答えると、勇者も口を揃えて語り出す。

「間違いない。この世界最高の秘宝って呼ばれるだけはある」

強が剣を高らかに掲げて2人に言う。

「ここからが本番!一気に攻め込もう!」

すると3人はそれぞれのオーラを体から放ち出す。

最大火力の大技の準備をした。


それを見た混沌の支配者が禍々しいオーラを放ちながら物凄い勢いで近づく。

「あなた達に何ができると言うの…!黙ってこの場から消え去りなさい!」

3人のオーラは次第に一つになり、強にそのオーラが集中していく。

人類の力を極めし勇者の光の力と、魔族の力を極めし魔王リリスの闇の力。

光と闇の融合、そして愛の力といわれた神剣ネグリジエンドにその力が重なり、力の限界突破を果たした。

「いくぞ、混沌の支配者!これで終わらせる!」

「雑魚がいくら束になった所で結果は変わらないわ!」


巨大な混沌の力と、全てを結集した愛の力が衝突する。


「うおおおおおおおおおおおおおおおお」


「いけええええ強!!!」


「いくでありんす!!!」


「雑魚共があああああ!!」


勝負は一瞬だった。


バキンッと金属が弾ける音が鳴り響き、巨大な爆発と共に辺りは爆煙に包まれる——


そこに立っていたのは……強の姿だった。

「…はぁ……はぁ……」


折れた神剣ネグリジエンド。


混沌の支配者は体を半分に切り裂かれ、地面に倒れ込んでいた。

「おのれ……人間めが……」

その言葉と共に、黒い塵となり混沌の支配者の姿が風に飛ばされ消えていった。

巨大な戦いが終わり、世界は平和を取り戻した。


ただ、強は泣いていた。

姿は変わっていたとはいえ、泉の女神を倒してしまった今、金の美女との再会は果たされなくなってしまった現実を、受け止めきれていなかった。


するとどこから共なく再びあの声が聞こえてくる。


“望みなさい。天地創造の力を使うのです“


『天地創造の力……?』


“折れた神剣には力がほとんど残っていません。ただ、最後の力を使い、あなたの望みを一つだけ叶えることは可能です“


『俺の望み……』


“あなたは勇敢に戦い、世界を平和に導きました。これは私があなたへ送る最後のご褒美です“


すると強は願った。


『俺の望みは、もう一度、あの人と冒険がしたい…!』

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