神剣ネグリジエンド
強一行は、強の空間移動を使い“最終決戦場“へ移動した。
目の前には暗黒の大地が広がっていて、大地の割れ目から溶岩が噴き出していた。
その中央に見たことのあるシルエットがポツリと佇んでいた。
「泉の女神様ですか?」
と強が問いかけると、その者が少し俯きながら口を開く。
「今は混沌の支配者として生まれ変わった者よ…」
泉の女神は姿も素性も変化していた。
そしてふと顔を上げると、瞳からは赤い涙を流している。強達の方を見つめると、一瞬にして3人は遠くに吹き飛ばされた。
「な、なんて力だ…!」
強は剣を地面に突き刺し膝をついていた。
魔王リリスと勇者も同様に跪き混沌の支配者に圧倒されていた。
「明らかに前の時よりか強くなっている……」と勇者が語る。
「想像以上でありん……す!」と魔王リリス。
そんな中、先制攻撃を仕掛けたのは強だった。
聖剣キャミソードの加護により全ステータスを爆発的に高めた強は、別人のような力を手にしていた。
光の速さで近づき渾身の一撃を仕掛ける。
しかし、その斬撃は片手で止められてしまう。
「なかなか強くなったな…人間」
「くっ……化け物めっ!」
その後方から勇者と魔王リリスが援護する。
魔王リリスは両腕に溜めた魔力を、勇者は剣に宿した光の力で攻撃を仕掛ける。
それに気付いた強は、止められた剣を振り解きその場を離れる。
2人の攻撃がクリーンヒットし、周囲は爆煙に包まれた。
しかし爆煙の中から赤く光輝く眼光。次の瞬間、半径100メートルほどの魔法陣が周囲を包み込み、混沌の支配者の特大魔法が発動する。
それに気付いた勇者が光魔法で全員に防御壁を展開する。
だが、特大魔法の威力は恐ろしく、ことごとく防御壁は破られ3人は大爆発の影響で遠方に吹き飛ばされてしまう。
瀕死状態になった3人。
薄れゆく意識の中で強は“ある声“に呼ばれていることに気付いた。
“力を解放しなさい“
『誰だ……?』
強が頭の中で聞こえる声に反応する。
“私はキャミソードに封印されし女神ヌブラです“
『ヌブラ……ずっと気になってたんだが、聖剣もあなたも、名前の由来ってまさか——』
“それ以上は聞かないで!あなたが言いたいことは分かります。ただ今は、目の前の敵、混沌の支配者を倒すのが先決です“
『分かった。聞かない。解放してくれ、聖剣の力を』
“良いでしょう、史上最高の力を聖剣に込めます“
すると聖剣キャミソードは宙に浮き上がり激しい光を放ち始める。次第にその光は強くなり世界の暗闇は晴天の霹靂となり輝きを取り戻す。
光が収まると剣の形は変化していた———
“さぁ受け取りなさい、これが神剣ネグリジエンドです“




