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いざ決戦の舞台へ

「王様、本当にいただいて良いんですか?」

と強が問うと、王様が答えた。

「是非、そなたに託したいと思っておる。お前さんは亡くなった息子にそっくりなんだ」

と王様がしみじみ語った。


強は静かに膝をつき、頭を垂れた。

「……分かりました。必ず、大事にします」


王様によると、聖剣キャミソードは“心がキレイな人間“にしか扱えない聖剣だという。

世界の三大秘宝の一つともいわれており、過去数千年、この剣が人の手に渡ることはなかった。

世界の危機が訪れた今だからこそ、解放の時がきたのだ。

「使い方はわしにも良く分かっておらんが、先代の話を代弁すると“剣を握った者の欲望を高め、人々を真顔にする、世界で最もふざけた剣“だと言っておった」

と王様が語る。

(人々を真顔に……どういう意味だ)

無駄な考察が始まる。


剣を鞘に収めて、ベルトに固定して聖剣を腰に掛けた。

「では、行って参ります」

と強が王様の目を見て言うと、王様も真剣な表情で答える。

「頼んだぞ…強殿」


すると強の体から白いオーラがモヤモヤと出てきて心の中で『空間移動』と念じると、頭の中で行き先のイメージがいくつか湧いてくる。


・仲間が集う場所

・欲望を満たす世界

・最終決戦場


強は少し迷ったが『仲間が集う場所』を選択した。

最終決戦前に少しでも戦力を増やす事が先決だと判断したのだ。

選択すると強の姿はその場から消え去り、再び目を開けるとそこは“魔界“と呼ばれる世界だった。


前に勇者から話を聞いていたが、想像よりも混沌としていた。まず1番の印象は強烈な臭い。なんとも表現しようがない異様な臭いが襲いかかってくる。

そして辺りは暗闇に包まれており、はっきりとは分かりにくいが、キラリと光る眼光が無数に広がっており、どうやら強は魔族の軍団に囲まれている状況だった。


強は腰掛けた聖剣キャミソードを抜き、高らかに上に突き上げると、聖剣が光を放ち、辺りの暗闇が断ち切られる。

「我は聖剣キャミソードに選ばれし者!今世界は滅びの時を迎えようとしている。我に協力する者を探しにこの魔界へ参上した!」

と強が大声で語ると、魔族の軍団の後方から1人の人間らしき面影がこちらに歩いてくる。

強の目の前に現れたのは“清楚系の美女“だった。

「あなたが……キャミソードの所持者でありんすか?」

と清楚系の美女が独特の方言で話すと、強が答える。

「いかにも。我こそがキャミソードの所持者なり」

引くに引けなくなりこのキャラで押し通す強。

「今、ここの魔王をやらしてもらってるリリスでありんす。ぜひあなたと共に協力させていただくでありんす」

心強い助っ人が加わった。

すると天空より異様な気配を感じ、強とリリスが上を見上げると、赤く禍々しいオーラを放つ者が近寄ってきた。

その者は着地すると屈んだ体を起こし、強とリリスを見て話始めた。

「俺は勇者。強、魔王、お前たちに協力する」

その正体はあの勇者だった。

「分かった。自分で撒いた種だ。しっかり手伝ってもらうぜ」

と強が語る。

これで魔王リリスと勇者が仲間に加わり、いざ決戦の舞台へ向かうこととなった。






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