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最弱清掃員、軽度スキルで成り上がる

作者: 中須ゆうtive

お笑い作品としてお楽しみください

この世界にはスキルに重さがある。重ければ遅いけど強くなりやすく、軽ければ速いけど弱くなりやすい。自分はカエデ。顔は深海魚似。趣味はおはじき。職業は清掃員。立派な仕事のはずなのに誰でもできる仕事、ロボットでもできるなど言われる。性格は大人っぽく、知的好奇心を持ち合わせている。


自分は今、灯のある工場で掃除中だ。ロッカーからモップを取り出す。雑巾やチリトリで綺麗にできたかな。

いけねえ。今日はお節介な社長に呼ばれているんだ。


『カエデちゃん。解雇。』


自分は返事をする。


『わかった。』


そう言って自分は工場を後にした。いつかはそういう日が来ると思っていた。ロボットでもできる仕事だから。人件費削減。パワーポイントのような高度な技術だって使わなくていい。


家に帰って、スマホでおはじきをする。仕事始まる嫌だなぁなんて考えられるのは自分みたいな役たたずでも清掃員としてやってこれたから。なんも面白くない。楽しいのは、おはじきだけ。


『自分って恥なのか?仕事なんか無理したって意味ないしほどほどでいいや。自分の職場は挨拶しない奴らばっかり。大きな声で挨拶したって無視される。偉い人には挨拶して社会人として終わってるだろう。あのでかぶつ社長まじでうざい』


文句を言いながらおはじきをする。でも実力が足りなくてゲームすら満足にできない。


『つまんない。』


そう口に出した瞬間、スマホが光出した。


『まああああ!?』


軽度スキル『勇気発動』


脳裏に浮かぶ。急に動きたくなった。気づくと社長のところに直談判していた。


『こんにちわ。清掃員を続けたい。』

机を叩く。


『ダメだ。お前急にどうした?』


『いいよ変な奴だって思われても。でも自分みたいな奴でも生きてるんだ。仕事に誇りをもっているんだ。』


『ホコリを…?』


『うん。』


『そうだったのか。不当解雇は良くないよな。また頑張ってくれ。』


『ありがとう。仲間がいたからここまで頑張ってこれたんだァ。』


軽度スキル『勇気』が発動したことで行動に移せた。

君も勇気を出そう。

読んで頂きありがとうございました。

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