ピアノピアノピャノー。
教頭先生最高!!!廃校になる生徒たちの卒業!!
音楽をプレゼントするが・・・、誰も訊いちゃいねぇよ、と、
つぶやく人が奇声を上げ、教室が揺れ動いた。。。
魔が咲いた花咲こう・・・♪をプレゼントする。
どうしよう、そんなひでぇー曲、私たちで飾れるのか。
代表を下ろす幕として、教頭の最後に残す曲でもあった。
ピアノピアノピャノー。
僕は、ここにいるよ。
いつも、ここにいるよ。
魔が咲いた花咲こう。
君の笑顔が素敵なんだよ。
君の微笑みが素敵なんだよ。
魔が咲いた花咲こう。
君の悲しみは僕の悲しみなんだよ。
君の笑顔は僕の笑顔なんだよ。
ピアノピアノピャノー。
どこかでペットボトル500mlを飲む人がいる。
ペットボトルに、「カフェオレ」と書いてる標章。
ペットボトルの蓋に、「チェシオ」と書いてる標章。
そのペットボトルの音が、
ピアノピアノピャノー、と何とも晄線を
放つとともに、私は、君の笑顔を微笑みを弾く。
ピアノにも、伝説の音楽が流れたから。
バッハには、大変にお世話になったから。
そんなことは訊いていない。
だから、音楽室の棚には、バッハの絵が
飾られていた。
その教室は、洋室間で考えると、16畳だ。
とても広いが、生徒の数が、25人ほど
埋まるほどの小さな広間だと言う感覚がするだけ。
広いとは言えない。
魔が咲いた花咲こう♪
魔が咲いた花咲こう♪
誰だ・・・私の名前を呼ぶのは・・・。
そこに立っていたのは、
ピアノを弾く、教頭先生の姿だった。
生徒たちは、唖然と、曲を聴いていた。
なんの曲ですか??それ・・・。
教頭先生は、このピアノが好きなんだ。
そして、バッハも好きだってこと。
だから、「音楽教師」を務めていたことも、
あるんだから。
教頭が、音楽教師だって??
魔が咲いた花咲こう♪
↑この曲を訊けばわかるだろう。
・・・なんだ!!
バッハに近い曲が
流れている。
教頭が作った曲なんだよ。
誰も訊いちゃくれないのはわかってるが、
教頭の音楽への熱意は強かった。
バッハしか飾っていない絵。
そこに、モーツァルトやベートーヴェンなどの
絵が飾られていない。
どうして、バッハなの??
トリオ・ソナタ♪協奏曲が訊きたいか・・・。
教頭先生は、「トリオ・ソナタ第1番」から
「トリオ・ソナタ第7番」までを、
ピアノで弾き始めた。
本来ならば、オルガンで弾く曲なのに、
ピアノで弾くその協調は深く伺うことができるが、
生徒たちも思わず、口をポカーンとして、
訊いている。
その音色は、美しく、
その後に、「トリオ・ソナタ第6番」
まで
訊かせたあと、
何故か、自分の曲・・・
魔が咲いた花咲こう・・・♪
を、生徒に響き訊かせた。
教頭は、「トリオ・ソナタ」からの
協奏曲に似た曲を、自分で疑似し、
ほかの教授たちにはわかっていたが、
生徒たちは、まだポカーンと口を
開けたままで、飽きれた顔にもなっている。
やがて、
永遠と流れる協奏曲を弾き始めたと、
バッハだと言うことが、生徒たちには伝わるが、
魔が咲いた花咲こう・・・♪
を弾いた途端、生徒たちはこの順で、
教頭が、
魔が咲いた花咲こう・・・♪を
作ってるんだなと、関心はする。
だが、興味は薄れ始めていた。
バカバカしいと思われるのには、
訊かないでおこう。
教頭は、音楽教師として目指していた時分、
誰にも好かれたことがない曲を作ってみせた。
それが、暗い曲であることを意味する。
ピアノピアノピャノー、と、
自分で作詞も、し始めた、ちょっと変わっている
教頭先生だと生徒たちは思った。
実際、この音楽室の教室で、
16畳もの広間で、何やってんですかねぇ・・・。
1階しかないこの校舎の中で、
音楽室と、職員室と、1年A組と言う
クラスしか存在しない。
ここは、田舎の小さな学校であり、
3月から、廃校となってしまうらしい。
そこで、教頭先生の思いが、
生徒たちの胸に、響き訊かせるので
あった。
でも、この音楽は、
バッハの疑似曲。
教頭が考えた作曲タイトル、
重奏曲
「魔が咲いた花咲こう・・・」♪
なのである。
卒業式みたいに言うなぁ。
教頭は本当は面白れぇーんじゃねえか。
生徒に花束を・・・
と言う作曲も、考えてはいたが、
その曲がお蔵入りになってしまっていた。
何で・・・その、誰かの歌手にありそうな
歌曲タイトルを、付けるかねぇ・・・。
魔が咲いた花咲こう・・・♪
↑これって、意味不明なんですけどw
皆さんが笑っていただける曲タイトルを
私が、つけたかったんじゃよ。
何その偉そうな口調、ムカつくんですけどぉー!!!
生徒たちに、不良が混ざっているのだろうか。
生意気を言う生徒たちがいる。
やっぱり、ゆとり教育なんだな、と、
思い始めた作者でありました。
(終わり)。
1982年5月岐阜県生まれ。
上原 碧桜
涙ながらの卒業生たちへ♪♪
ずっと、3年間、4年間、6年間、9年間、
過ごしてきたあなたたちが、旅立つ時に考える人たち。
社会人になって、旅立とう⇒⇒⇒
3年間と言うのは、中学校、高校生たち
4年間と言うのは、大学、短期生、専門学校生たち。
6年間と言うのは、小学校の人たち。
9年間と言うのは、今まで出会った人たち。
ありがとう・・・!!!