猫は
その森は、とても不思議な森。
いつから、そう言われているのか解らないけど
逆さ虹の森と呼ばれているみたいです。
「う~ん・・・」
森と言う事は・・・
やっぱり、野生の猛獣とかが沢山居るのですよね(泣)
私・・・
捕食されたりしませんでしょうか?(涙)
「森に猫って・・・(汗)」
本当に・・・
こんな大きな森なら、一般的な家猫の私なんかよりも
トラとかライオンとか、せめてヤマネコの方が
絶対良いと想うのに・・・(泣)
「怖い・・・(涙)」
なぜ、私がこの森へ来て
どうして、森の奥へと進んでいるのか
私自身が理解していないのですが
風が揺らす草木の音にすら
怯えながら森の奥へと歩いて行きます。
「あっ・・・」
一瞬、何か音楽が聞こえたように想ったら
それは、草木が擦れる音に混じって
空から聞こえた鳥の鳴き声でした。
「コマドリ?」
コマドリなら・・・
私を食べたりしないだろうから
平気かな~(汗)
「それにしても、なんか楽しそうな鳴き声」
今まで、背の高い木々に囲まれた薄暗い道を
ずっと風の音に怯えながら歩いていましたが
コマドリの鳴き声を聞きながらだと
気持ちも軽くなり、少しだけ怖さは無くなりました。
「るん♪」