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手始めに

 今回殺しは無いです。すみません。


 さーて、ただ殺すのも飽きてきたところだなっと。うーん、そうだ!いいこと思いついたぞ!早速準備をしよう!



 薄暗い密室の中、若い女が縛られて身動きが取れないようにされている。


「ハッ......?ここはどこ⁉︎」

「やあこんにちは」

「縛られてる......?あ、あなたは誰!」

「あっはっは。もう気づいてるだろう?魔法トーナメントで決勝の二人を殺して、その後も殺しまくった殺人犯さ」

「......私をどうする気」

「もちろん殺すけど、ただ殺すのに飽きちゃったんだよね。だから君に来てもらったのさ」

「まさか、エロいことする気じゃないでしょうね!」

「するわけないだろうが。誰がお前みたいなゴミに欲情しなきゃいけないんだ。いいから黙ってろよ」


 ペンチを取り出し、女に向けてパチパチと音を鳴らしてやる。


「や、やめて!やめてやめてやめて!」

「ふふっ、やめるわけないだろう」

「ごめんなさい!ごめんなさいごめんなさいごめんなさいエロいことならなんでもッ」


 女の前歯にペンチを挟み、根元からバキリと折り取る。もちろん、時間魔法を使い、じっくり、たっぷり、体感時間を与え苦痛を長引かせてやる。


 これはねえ、面白いよ!どんどんどんどん顔が恐怖から苦痛の顔に歪んでいくんだ。


 さて、一時間ほど見入ってしまった。そろそろいいだろう。体感時間は......一日くらいかな?その間ずうっと鋭い痛みが襲いかかって、すぐには体も動かせない、涙も流せない、顔も歪ませられなかった心中を思うと、非常に愉快で痛快だ。


 ほい、時間魔法解除。


「ガッアアアアアギイイイダイダイダイダイィィィ」


 ジョーー、という音が鳴ったと思ったらこいつ小便垂れ流しやがった。気持ち悪っ。


 ああー、痛そうだねえ。それにしても気が狂ってないとは、流石だね。どう流石なのか知らんけど。


 じゃあ次は時間魔法無しでいってみようか!


「じゃあ次いくねー」

「ヤアガダガアヤヤヤッ」


 バキッ、ベギッ、バキッ、ベギッ、ベキッ、バギッ、ゴッ、ゴリッ、グッグッ、ゴギッ


 ふう、これ割と重労働だな。やっぱり若いと健康だからね、歯もしっかりとついてるんだなあ。奥歯と前歯で音が違うのも面白いね!


「......」


 あーあ、失神しちゃったか。ほらほら起きろ起きろー。


 ガッ、ゴッ。ペンチで殴ってやるが起きない。


 何かいい方法はないかな?あっ!そうだ、これを試してみよう。っふふ、やばい笑いが止まらん。


 女の意識を、記憶を残したまま、ペンチで歯を折る前まで心と体を戻してやる。上手くいくだろうか、上手くいったらめっちゃ面白いけど。


「......っっっ」

「ふふふふふ、あっはははははは!あっ、あっ、あー!これはやばいな、あっはっはっはっは!ひひひひひ!ちょっとちょっと待ってくれ!あはははは!笑いが、くくっ、笑いが止まらん。あはははは!」


 結果は、上手くいった。これまでの痛み、苦しみを記憶として保持しながら、正常な意識、体を取り戻したのだ。とはいえ、直接苦痛を与えられたわけではないので、軽々と狂うことも出来ないだろう。


「オ、オネガイシマス、モウヤメテ......」

「ッククク。どうしよっかなー?」


 あっはっは。同じことなんてするわけがないだろう、能がない。もっと苦しめてやるから安心してろよ。


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