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全滅

誰が見てくれてるんだ......ありがとうございます


 後に残ったのは無実で殺された三人の死体と、恐怖から解放された民衆だった。


「やった!これでこの町は助かった!」

「ああ!良かった!本当に良かった!」

「でも子供が......」

「あ、そうか......そうだな......」


 歪んでしまった子供はもう戻せない。


「なんでこんなことに......」


 ステージで踊ってたってことは何かの祭りをやっていたのかな?何にせよ、楽しい時間が一瞬にして絶望の時間へと変化してしまったのだ。


 余韻を楽しみ終わったので、こいつらを全員殺すことにした。


「あの時、ラスティ・ウェインとかいう魔法かなんかの時間をもらってきたんだよね」


 ラスティ・ウェインをもらったから妖精たちは死ぬかと思ったがそうではなかったな。エネルギーを失って死ぬのではなく、あくまでもラスティ・ウェインに巻き込まれて死ぬのだろうな。


「さて、じゃあ時間停止っと」


 広場の真ん中まで来て、時間が止まったラスティ・ウェインを置いておく。


「有効範囲ってどれくらいなんだろうな?」


 巻き込まれたらたまったもんじゃないからな。だいぶ離れないといけないのかもしれない。


 それはめんどいな。じゃあスローでラスティ・ウェインを使おうか。それならいつでも巻き戻せるしね。


 というわけで方針は決まった。早速町から離れる。


「さて、ここまでくれば大丈夫だろう」


 早速ラスティ・ウェインをスローで再生する。


 その瞬間、ぐにゅんと周りの空間がラスティ・ウェインを中心に歪んだ。


「うおっ、なんだこれ」


 そして、爆発した。町ごと飲み込む範囲だ。スローにしているにもかかわらず、爆発は一瞬だった。


「あぶねー、もうちょっと近づいてたら巻き込まれてたな」


 結構ギリギリだった。空間が歪んだせいで中心に引き寄せられてしまったのだ。


「今度からはもうちょっと離れて使おう」


 そう決めたのだった。


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