妖精ちゃん
妖精を虐めるの、はようせい。
「さてさて、こいつは永久封印し終わったし、次のやつを探しに行こうか」
外に出ようとしたが、何だか外が騒がしい。時間を停止させて外に出てみる。
「あー。軍が来ちゃってるや」
町の周りを囲むように王国軍が包囲していた。めちゃめちゃ殺気立ってる。
「よし!逃げよう!」
すたこらさっさと町から無事に逃げおおせることが出来た。さて、ここからどうしよう。
近くに町があればいいんだけどなあ。
っと、ちょっと水を飲みたくなってきた。しまったなあ、ジソンで何か飲んでくれば良かった。でも今更戻るのもなあ。
おお、道の左手に森があるのが見えてきたぞ。あの中なら池の水があるかもしれない。それを頂こう。
はぁ、はぁ、くっそ、一時間も歩いてるのに一向にありゃしない。これ以上行ったら戻れなくなりそうだ。仕方ない、戻るかって、おお!あった、あったぞ!時間停止して、すかさず駆け寄る。
ゴキュッ、ゴキュッ、ゴキュッ
ああ、美味い。と思ったがそんなに美味くないな。まあいい、喉が潤えば。腹とか壊さないかな、大丈夫かな。
ん?池のほとりに何かいるぞ、あれは何だ?近寄って何か確かめてみる。すると、それは幼女の容姿をした二人の妖精だった。ザ・妖精といった感じのド定番な格好をしている。
うーん、どうしようかな。とりあえず両方とも頂いておこう。では、さらばだ。俺は森から逃げ出した。
結局俺は無事に先ほどの道へ辿り着くことが出来、道を歩くこと一時間で次の町へ着くことが出来た。適当に自分が住む家を探していると、小さいながらもお洒落な家を見つけた。
気に入ったので家主を消滅させ、俺が住むことに決めた。
さて、では早速妖精たちと戯れることにしよう。部屋の中だけを時間停止解除し、俺たちだけが動いている状態にする。
「やっほー」
「⁉︎レティ?レカル?......サレン!へステラ⁉︎」
「へステラ......シーラ、レカル?」
「そんな妖精語喋られても困るんだけど。人間語喋れないの?」
「......あなたは誰ですか」
「うおっ、めちゃめちゃ流暢。なんだよ、じゃあ最初からそうやって喋ってよ」
そういうともう一匹がイラついたように、
「いいからさっさと名乗れやゴミ」
と喋ってくれたので、とりあえず蹴り飛ばしておいた。おお!すごい軽い!




