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ぷすぷす

 殺すのと永続的苦痛を与えるのとなら後者の方が好きなんですよね。多分ですけど、皆さんもそうでしょう?


「さてさて、じゃあ本番やってくよー」

「もう、もう......」

「拷問するために色々持ってきたんだよ?わざわざ。使わないとね」

「......」

「奇抜なのもいいけど、古き良き拷問もやっぱり捨て置けないよねー。まっ、その前にこれ、右手の親指と人差し指でつまんで曲げてくれない?手の鎖外してあげるからさ」


 持ってきた針金を渡し、曲げるよう命令する。


「な、何で......?」

「早くしろよ、もう一回歯、折ってやろうか?」

「!分かりました。曲げます......」

「しっかり力入れないと曲がらないからな。ちゃんとやれよ」

「はい。っ、っ、はぁっ。で、出来ました」

「おおー。よしよし、良くやった良くやった」

「これで、助けてくれるんですよね」


 さて、準備は整った。もう皆さんは何をするのか分かってくれたと思うが、どうだろう?


「な、何で左手を固定するんですか?それに指も......」

「それは、こうするからさ」


 右手の時間を、行動を保存しながら巻き戻し、止める。そして、固定した左手の人差し指の爪をつまませる。


「......え?ま、まさか。嘘、嘘ですよね」

「さあいこう!時間停止解除!」


 止まっていた右手が動き出し、人差し指の爪を剥がそうと動き出す。まだまだ力が弱いようで、剥がれない。


「いや!いやいやいやああああ!は、はがれちゃうううう!」


 ふふっ、剥がれそうになってきたかな?ちょっと力が強くなってきたぞ?いやあ、怖いよね、あっはっは。自分で爪を剥がすんだもん。俺だったら絶対イヤだね。


「あっ、あっ、あああああ、も、もうやめ、だめ、だめえええ!は、はがれちゃ、はがれちゃ、アッ」


 ベリッ。ついに爪が剥がれてしまった。


「イッイッイイイイイイイイ!!!」

「ったく、大げさだなあ」


 爪剥ぎの拷問は爪を剥ぐまでが醍醐味なんだよなあ。あの恐怖感、たまったもんじゃないからね!自分でめくってみようかと思ったけど絶対無理だもんあれ。すくんじゃってさあ。


 でも針金曲げるのには抵抗ないよね?ここが時間魔法の面白いとこなんだよなあ!針金曲げてる時笑っちゃいそうで困ったよ。


「ふぅっ、ふぅっ、ふぅっ」

「もう痛みには結構耐性あるだろ?さっ、どんどんいこうか。次、中指ね」

「ううううええええん」


 ベリッ、ベリッ、ベリッ、ベリッ。


「......」

「いやー!面白かった!ちょっと地味だったけど、古くから伝わる拷問はやっぱりいいな!」


 ついでに、爪を剥がした部分の肉を針金でぷすぷすとつついてやる。


「は⁉︎⁉︎⁉︎⁉︎おっ!おっ!おっ!......っ」


 あー、これはやばいわ。いたいいたい。見てるだけで痛々しいわ。ふふふっ。


 あー。また小便漏らしやがった。汚ねえなあ。


 お仕置きだな。持ってきた針金を指全部に刺しておこう。ぶすっ、ぶすっ、ぶすっ、ぶすっ、ぶすっ。


 ようし。これでオーケー。まあ死ぬことはないだろ、もうちょっとこのまま放置しておこう。


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