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批判的な感想を書く事の是非に関する論争について

 最近エッセイの方で「批判的な感想を書く事の是非」に関する作品をしばしばお見受けいたします。

 大抵は、投稿者側の「投稿者の全てがアドバイスを求めている訳ではありません。面白かったら称賛し、つまらなかったら閉じれば良い」と言う意見に対し

 「賛否両論あるからこそ作品のクオリティに繋がる」「反対意見を締め出すのは言論統制では?」と言った感想が書かれています。

 感想欄が少し加熱気味に賑わっている事が多いですね。


 さて、私もここに一石投じさせて頂きたいのですが、そもそも「批判的な感想の是非を問う」と言う着眼点がそもそも問題の本質を捉えているでしょうか?

 私は思います。「褒めるべきか、けなすべきかではない。両者の距離感を正しく認識出来ているかどうかだ」と。


 

 先日こんな事がありました。職場で別の部署の人とすれ違った時です。

 「お前んとこの〇〇すげぇむかつくんだけどなんとかならねぇの?」(実際にはもっとクドクド言ってましたが要点はそんな感じです)

 その人とはいつもすれ違うので顔はわかりますが名前は知りません。

 私は困惑しました。 え、なんでこの人俺にこんな事言うの? と。 だってそうでしょう。そんな事を話す間柄じゃありませんもの。


 当然その人に対して良い印象は持ちません。

 ではこれがただの挨拶だったらどうでしょう。

 「おはようございます」「おはようございます」

 えぇ、何も問題ありませんね。


 逆に二人が親密な関係だったらどうでしょう?

 「あいつムカつくんだけど」「そうそう、こないだもさ~」

 両者が同意見であればお互いの仲を深める役にたつ事もあるでしょう。


 何が言いたいかと言うと、お互いがほぼ知らない間柄であれば当たり障りのない内容や挨拶にとどめるべきですし、

 つっこんだ内容を話す時は親しいもの同士で話すべきではないか、と言う事です。


 

 私はこの一連の議題が、特に感想欄にてすぐに

 「読者が投稿者に気をつかわねばならないのか」「そんな事を言い出したら余計に感想が書かれなくなる」

 と、言う論点にすり替えられる事に違和感を覚えます。

 本質はそうではありません。また、投稿者が一方的に読者になにかを要求する話でもありません。


 読者が心の中で「私の意見は正しい。私の意見はとてもためになる」と自信を持つ事は構いません。

 また、投稿者が心の中で「読んでるのかどうかもわからないようなペラペラの感想など嬉しくない」と言うスタンスをとるのも構いません。

 ですが、それを相手に求める際、必ず相手との距離感を確認してから行って欲しいと言う事。


 別に甘口だろうが辛口だろうが読者だろうが投稿者だろうがいいのです。

 ただ、最初の接触は当たり障りのないところから始めて、徐々にメールのやり取りやツイッターのやり取りへ移行していくなかで

 お互いの主義主張を照らし合わせていってほしいと思うのです。


 で、あれば感想が書きづらくなるなんて意見は的外れになってくると思いませんか?

 だって最初は「読みましたよ~」くらいの感じで軽くぽんと書けばいいってだけの話ですから。

 逆に深い意見を求める場合もそっから始めていって、仲良くなってから親身に意見を頂ければとてもありがたいと思います。

 更に、途中で「あ、この人意見合わないな」と思った時点で距離を置くようになればお互いに傷つけあう事も減ると思います。

 もっとも、その段階まで至っているのであれば意見が合わないと思いつつも参考に耳を傾ける事もアリでしょう。そこは本人の自由です。


 相手の心の中は開けてみないとわかりません。

 ですが、お互いが初対面なのかどうかくらいは客観的にすぐにわかりますよね。


 駄文失礼しました。でわまた。

かく言う自分もなろうに登録して一週間ほど、いきなり変な感想送って「なんだこいつ」みたいな目で見られましたw まぁそのあと仲良くなれた人も離れた人もいます。失敗談って側面もかねてサラっとお読みくだされば幸いです。

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― 新着の感想 ―
[良い点] 「批判的な感想を書く事の是非」に人間同士の距離感という新しい観点を持ち込んだ点。 「あの作者の態度がむかつく」とか、「あの読者、なんか勘違いしてね?」的な話であれば、作者さんの言うように…
[良い点]  態度の問題に踏み込んだ点はすばらしいと思います。 [気になる点]  読者の態度の問題を指摘しておいて、作者の態度の問題を指摘しないは、片手落ちですね。 [一言]  この手のエッセイの最大…
[一言] 批判的な感想を書くのに両者の距離感が大事なら、 まずは作者様自身が批判した別の部署の人と仲良くなってみてはどうでしょうか?
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