急報
突如として現れた空の亀裂…魔王再臨の合図に、街は混乱に陥っていました。
ある者はできるだけでその場から離れようと、ある者は戦いに赴こうと…反応は様々です。
「…そろそろ、前日譚も終わりですね。大分急ぎになってしまいますが…明日、あなた達の最終試験を行います。無事卒業出来たら…それでお別れです」
「わ、別れって何で急に……それに、最終試験って確か先生と戦うんだよね…?あ、あたしまだそんなに強くなってないよ!」
「そうですよ!いくら僕たちで力を合わせたってまだ師匠には届きませんし、卒業したら別れだなんて…」
「…ここには、四人全員揃っていますね?」
魔女は室内を見渡し、確認しました。
カナメ、ミリア、コハク、ディア。全員が揃っていました。
「あなた達には、明日の最終試験の後…勇者パーティーを組み、魔王討伐へ向かってもらいます。」
「……!」
「え…?!あたし達が…魔王討伐?!」
「え、えと…勇者…パーティ……ですか…?」
「…コハクもですかぁ……」
カナメは覚悟を決め、ミリアとディアは動揺し、コハクは何かに思いを馳せていました。
「そ、そんなの急に言われても、あたし達じゃ無理だよ…先生が期待してくれるのは嬉しいけど……」
「…師匠から見て、僕たちで討伐できると思うんですか?」
「はい。あなた達が力を合わせれば…どんな困難でも太刀打ち出来るでしょう。…ですが、それもこれも明日の最終試験で私に打ち勝てたら、の話です。私に勝てないようじゃ勝手に先走ったりするのも認めはしませんよ。そう気負わないでください…少なくとも明日まで、あなた達は私の弟子なのですから」
「…師匠……はい、分かりました。…明日は、全力で挑みますから…覚悟しておいて下さいね!」




