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43. 星の国 緊張感はどこに?

読んでいただきありがとうございます


星の国編まだ続きます。


 家の中で妖精さん達と話をしていると突然大きな音が外から聞こえてきました。


 もしかして誰かがやってきたとか…?


 こっそり窓から外の様子を伺って見ると…。


"ちょっとお兄様!下品なことは止めてください!"


 あら?キュートがモコに激おこさんです。

 おそらく…キュートの様子を見る限り何があったのかは分からないけど、さっきの音はモコが原因みたいな感じですね。


 あんなに凄い音ってモコの何の音なんだろ?


"自然現象なんだから仕方無いだろう!音もなくするとお前も疑われることになるけど良いのか?"


"…それは嫌ですが…しかし限度と言うかアレは無いです"


 あ~…予想がついちゃいました。さっきの爆発音みたいな音はどうやらモコのオナラの音みたいです。


 いや、モコ…紛らわしいオナラしないでよ!


 どんだけガスがお腹に溜まっていたらあの音が出せるの?…って言うか緊張感は無いのか?


 外の音の問題が解決したので中の様子を見ようと振り替えろうとすると、さっきまで怯えて角にかたまっていた妖精さん達がいつの間にか私の横に来て窓から外を見て笑っています。


"さっきの凄い音、オナラだって…ププッ…"


"えっ、それってダジャレ?"


"ププッ…ハハハッ!"


 モコのオナラで妖精さん達の気持ちが和らいだのか爆笑しています。


 モコのオナラに感謝すべきなの?


"まさかオナラにこんな使い方があったなんて…。たまにはアイツも役に立つのね"


 妖精さんのツンデレ…デレが無いからツンツン発言も健在です。やっぱり妖精さんはこうでなくちゃね。


"ねぇ、今のうちにここを離れた方が良いんじゃない?"


「そうですね。誰かが来たら困りますよね」


 今のはモコのオナラだったけど、ここに誰も来ないとは言いきれない。


"怖い人間達はここにあまり来ないよ"


"呪われたくないって言って来てもすぐに帰って行くんだ"


"3日に一度くらいかな。昨日、来てたから暫く来ないと思う"


 そうなんだ…。だけどこの場所自体が良くないしやっぱりここから離れた方が安心できるよね。


「妖精さん達、身体はもう大丈夫?大丈夫なら私と一緒に来ませんか?」


 妖精さん達は顔を見合わせてどうするかを相談している。


"心配いらないわよ。こう見えてこの娘は聖女だから"


 妖精さん、こう見えてってどう見えてるのかを後で聞かせてもらいますからね。失礼しちゃいます。


 だけどこの言葉で安心したのか話し合っていた妖精さん達は皆で頷いています。その内の一人が私の方にやって来ました。


"貴女を信じるわ。連れて行ってくれる?"


「決断してくれてありがとう。悪いようにはしないから安心して下さい」


 妖精さん達との話し合いも終わったのでみんなで家を出て森を抜けた草原までやって来た。


 何事もなく無事に森を抜ける事ができてひとあんしんだ。


 問題はこれからどうするかよね。


 男爵のお爺様は悪い人では無さそうだから連れて帰っても大丈夫だと思うんだけど…。


"腹減った~"


"緊張していたのが無くなったので思い出したのですね"


 そう言えばここに来る前からお腹が減ったって言ってたよね。ご飯にするべきか迷っていたら妖精さん達からも"…お腹へったね"という言葉が聞こえてきたのでご飯にすることにしました。


 ここまで来たら危険ではないよね…。腹が減っては戦ができぬ?ともいうしね。


 一応回りを警戒しながら料理をすることにします。手早くできるもの…何にしようかな。鞄に入っている材料を考えて…。


「よし!すぐにご飯を作りますね」


 メニュー決定です。材料を鞄から取り出します。


 食パン、ハム、葉もの野菜、ゆで卵、そしてマヨネーズ!


 皆さん、もうお分かりでしょうか?


 そうサンドイッチを作ります。食パンを薄く切ってマヨネーズを塗り、野菜とハムそして輪切りにしたゆで卵を挟みます。できたら半分に切って…完成です!これを何回も繰り返してかなりの量を作りました!


「完成です!皆さんどうぞ食べてください」


"うわぁ~、何これ?"

"初めて見るね"

"こんなにパンを薄く切ってるけど美味しいのかな?"


 妖精さん達は心配そうに見ています。


"大丈夫よ。料理の腕は確かだから"


 妖精さん…さっきから発言に刺があるような気がするんですけど私…何かしましたか?


 妖精さんはすでにサンドイッチを口に頬張っています。


"うま!野菜は好きじゃねえけどこれは旨い!"


 モコ…毛があるからごまかせているつもりかも知れないけど肉ばかり食べているからかお腹周りが大きくなってるよ。自分で気がついてる?


"本当に美味しいですわ。あの白いクリームがこんなに美味しいなんて知りませんでしたわ"


 キュートはマヨネーズを気に入ったみたいです。


 みんなが食べているのを見て安心したのか妖精さん達もサンドイッチを手に取り食べ始めました。


"美味しい!"

"本当だ、美味しい!"

"パン薄いけど食べ応えがある!"


 どうやら妖精さん達も気に入ってくれたみたいで一安心です。


 あとはこの後、妖精さん達をどうするか…。


 まあ、食べてから考えようかな。…と思ったら大量に作ったはずのサンドイッチが無くなっていました。


「…え?私のぶんは…」


"あれ?食べるんだった?いらないのかと思ってみんなで食べたわよ"


 目の前にはお腹を膨らませて横たわる妖精さん達とフワケン達…。


 私は材料が食パンしか残っていなかったのでそれだけを食べることに…。


 みんな食いしん坊すぎだよ~!


 


 


 







少し忙しくなってきたので更新の間隔があくかもしれません。


なるべく更新できるように頑張ります。


ブックマークを面白いと思ったらしていただけると嬉しいです。


もちろん感想も嬉しいです。


よろしくお願いします(*^▽^)/★*☆♪



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