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20. 空の国 こんな仲間は嫌だ!


 衝撃の見た目はキャワタン、中身はおじ様のモコとの出会いにショックを感じてフリーズしていた私を置いてレグルスはイケオジさんといろんな話をしていたらしい。気がついたらイケオジさんの姿が無くなっていた。


 レグルスがイケオジさんから聞いた話だと今日モコ達を連れて空中庭園に来ていたのは週に一回のモコ達の気分転換の為だそうだ。


 モコ達の種族はたまに広い場所で走らせないとストレスが溜まり毛並みが悪くなるらしい。…うん、そんな姿は見たくないかも。


"お腹がへったぞ。ご飯!"


 そう言えばモコは何を食べるんだろうか?


「レグルス、モコって何を食べるのかは聞いた?」


「聞きましたよ。何でも食べるそうです。食べさせてはいけないのは魔石だけだそうです」


「魔石!?そんなの普通動物にあげないよね」


「それがこの国ではこの種の動物に闘いをさせる事があるらしく魔石を食べさせると強くなるらしいのですが…見た目が筋肉ムキムキで可愛さゼロになるらしいですよ」


「え…」


 それはヤバイ!中身がおじ様な上に見た目まで筋肉ムキムキになったら可愛がれる自信がない!絶対に魔石ダメ!


"お~い。早くご飯食べさせてくれよ"


 モコの前足が私の頬を何回か叩いている。…コイツ態度まで可愛くないな。


「お腹がすいたみたいだから何か食べたいな」


「そうですね。では誰かに聞いてきますので少しずつお待ちください」


 やっぱりガイドブックは必要だよね。知らない国に来た時に何もわからないと誰かに聞かないといけないから大変だよ。特に空の国は建物が統一されていてお店がわかりにくいからね。


 レグルスが帰ってくるまでの間、ガイドブック作成の為にも街中を観察してみた。


 前から気がついてはいたがこうやって沢山の人達がいる広場を観察すると驚いてしまう。この国の人達の髪色が全員白髪なのだ。

 前世の記憶からすると年齢的に白髪になるという感覚があるので赤ちゃんまで白髪なのには違和感を感じてしまう。他の国では髪色が違う人達が多かったからこんなに統一されている人達を見ることはなかった。


 この国にとっての白色や青色の意味等を調べてみるのも良いかもしれない。


「お待たせしました。近くに美味しいお店があるそうなのでそこに行きましょう」


 レグルスが聞いてきたお店は動物も入店オッケーなお店らしい。優秀すぎだよレグルス!


 到着したお店はやはり看板が小さく人に聞かないとわからないようなお店でした。この国の人達は商売をする気が本当にあるのかな?


 店内に入るとお決まりの真っ白空間。どうやらお庭があるお店らしくそこにもテーブルがもうけられている。


"庭だ!"


 どうやらモコは庭が気になるらしいのでそちらのテーブルをお願いした。


 何を食べようかとメニューを見るとこのお店の名物はフワレーという食べ物みたいだ。メニュー名だけでは想像できない食べ物だよね。口どけがフワッとしてるから?取り敢えずこれを頼むことにした。因みにモコは…"肉!"だそうだ。


「アイオラ様、もしかしてモコの言っている事が理解できているのですか?」


 店員さんに註文した後、レグルスが不思議そうに聞いてきた。どうやらモコの声が聞こえているのは私だけらしい。


「うん」


「やはりそうでしたか!良かったですね可愛い話し相手ができて」


 見た目だけ可愛いの間違いだけどね。どう答えて良いものか…。


「モコは女の子なんですか?」


「…男」


 本当はおじ様だけどね。


「え!そうなんですね」


 流石のレグルスもモコの見かけに騙されていたみたいだ。


「お待たせしました。フワレーとフワレアです」


 店員さんが持ってきてくれたのはスパイシーな香りのする真っ白い食べ物だった。


 前世でこの匂いだと間違いなくカレーだけど色が白って香辛料の色はどこにいったの?うん?待てよ前世でも白いカレーって専門店であったかも…。気になるので早速食べてみることにする。ご飯はなく白パンとフワリーがセットになっている。まずは気になるフワリーからだよね。


「甘辛?口にいれた時は甘いのに後味が辛い。不思議な感じだ」


 カレーとも違うし、なんだろうな…カレーのようなシチューのような?説明するのが難しいけど美味しい食べ物です。


「白パンを食べると辛さが無くなりますよ」


 レグルスも気に入ったみたいです。モコもフワレアというお肉料理を物凄い勢いで食べています。不思議なんだけどこれまた白いお肉の塊なんです。白いお肉って何のお肉なの?味って何味?気になりますが聞ける雰囲気では無さそうです。


"そんなに見つめて…肉が欲しいのか?"


 モコが私の視線に気がついたみたいです。もしかして味見くらいはさせてくれる?


"残念だけどこれはやらないぞ"


 それだけ言い終わると物凄い早さでお肉を食べ終わりました。…可愛くない。性格まで可愛くない。なぜあの時欲しいなんて言ってしまったんだ私!


 見ているだけなら癒されるのに…。


「あ、そう言えば一匹だと可愛そうだからもう一匹もらってくれと言われていましたよ。多分、明日くらいにでも宿に従者の人が届けてくれるそうです。」


 何~!!!


 おじ様犬が増える!?


 それは困る。絶対に拒否権を実行したい!…がもしかして可愛い女の子というパターンもあるのか?


 神様、女神様、仏様~!!!今度こそ性格も可愛いフワケンを私の仲間にさせて下さい。


 お願いします!





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