闇に咲く光の花
この場所には暗闇と僕たちしかいない
そんな場所で何を吠えても叶わない
夢を持つなんて希望を持つなんて
むしろいとわないとぼやいた気がして
目の前に舞い降りた何かの羽根は
淡く光っていて、
それは天から降っていて、
やがて月光のようなその羽根は
天の使いだと知れる頃には
雨のように降り注いでいた
雪のように溶けていくその羽根を
欲しいと思ったのは本能的で
そしてそれを認めてくれるかのように
胸元に光が宿った。
それは羽根の光と言うよりも
昔どこかで聞いた、誇ってみたい
光の花
愛の存在を知らせる
希望とかのたぐいで
一条に兆す夜明けに、
僕たちはもしかしたら
心の中で喜びに泣いていた
今までは月の光のようになりたいと当然のように思ってたけど
太陽の光のようなひとはいますか、と誰にも聞けずにいたんだ
歩き出した僕たちに終わりのない旅路があるかもしれない
なにも急くことはないと、老爺が言った気がした。
信じたいのは誰なのか自分に聞くんだろう
夢を持って進んだら、希望が待ってるんだって
そしたら悲運も逆境ってやつで
七転八倒が七転び八起きになりますって
あながち真剣に受け入れてるのに
笑ってしまったのは病的でしょうか
心に咲いた光の花は道しるべ
きっと光が消えないように
自分を大切にしなさいと
誰に言われたいんだろう
答えを見つけるために
きっと僕たちは
選んでいくんだ
自分を。




