ハネルとハデル
ハネルとハデルは親友のうさぎ。
ハネルは男の子で、ハデルは女の子。
名前は似ているけど血のつながりはなく、性格もかなり違います。
ハネルは考えもなしに行動をして、痛い目をみると学ぶタイプ。
ハデルはお勉強が大好きで、一緒に学びを楽しみましょうと言ってくれます。
そんなハデルが大好きなハネルは、
ハデルに何かとても素敵なプレゼントをしたくなりました。
「とにかくそこらへんを走って見て回ろう」
そんな考え無しのハネルが見つけたのは、たくさんのピンクのバラの花。
きっとこれならハデルも喜んでくれる。
摘んでいきたいのに、バラの茎にはトゲがあります。
「痛い、トゲが刺さっちゃったよう」
そう言って泣いているハネルのところへ、ハネルを探していたハデルがやって来ます。
さいわいにもハデルがトゲを抜いてくれました。
「君に、綺麗なお花を見せたいんだ」
「嬉しい・・・でももうすぐ大雨で散ってしまうわね」
「じゃあどうしよう?」
「ジャムにするって言うのはどうだろう?」
「バラをジャムにするだって?聞いたこともないや」
バラの花ビラを鍋に入れて、具の半分の量の砂糖を入れて、レモンの果汁を加える。
火をともして時々スプーンで混ぜながら加熱して・・・出来上がり。
良い匂いがいっぱい。
美味しいバラのジャムを作って、ハデルは幸せそう。
ハネルは「このジャムより君のほうが可愛い」と言ってみたのでした。




