表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
49/74

秘宝黒龍

我は黒龍。

黒光りする皮膚に尾まで鱗を持つ。

眼は金色であり、まこと美しいと賛美される。

ブリーダーに、だ。


親が人間の我儘で鱗を剥いで貨幣にされた。

その密猟のせいで親元から離れ、我は人間に育てられた。

両親は同じ施設内で療養中である。

もう少ししたら、対面できるらしい。

嬉しきかな。


ブリーダーは人間。

人間にも色々と(さが)が違うのがいるようだ。

最初は敵だと思っていた。

なのに、「ブリーダー愛」で我は変わった。

プリティーやラブリーを多少導入してみた。

我はまだ生まれて間もないのだ。

ブリーダーからの愛称は『小さいやつ』。

まだ身長は10センチほどである。

父上と母上みたいに立派な大きさになりたい!


みくびるなよ!

もうなんとなく、口から炎を噴けるぞ!

バカにすると泣いちゃうぞ!?


あぁ、アラームが鳴ったから食事の時間だ。

人間・・・

名前はまだおぼえていないが、ブリーダーに早く渡せ人間!

人間が運んできてくれるのだ!

ウインナーソーセージを!

我は毎回1本は食べるぞ。

それ以上はまだムリだ。


我の夢のひとつは、フランクフルトを自分の好きな焼き加減で全部を食べることである。


もちろん、自分で炎を噴いて焼くのだよ。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ