星屑のパンケーキ屋さん
そこには満天の夜空があって、パジャマを着た僕は近くにある扉を開けた。
「やぁ、いらっしゃい。君も眠れないんだねぇ」
そう言ったのはお店屋さんのコックさんかもしれないひと。
黒い人影がコック服を着ていて、コック帽をかぶっている。
声がどこから出ているのかよく分からない。
「ここは星屑のパンケーキ屋さんだよ。君もめしあがっていくといい」
わいわいとしている店内にいるのは、コック兼店主とパジャマを着た子供たち。
少し怖いけど席についた。
「眠れないのかい?ほら、星屑のホットケーキ。あとでホットミルクもあげよう」
ナイフとフォークでホットケーキを食べると、口の中で星屑砂糖が弾けた。
パチパチと音と触感がして面白い。
星屑のホットケーキを食べ終わったら、少し眠くなってきた。
そこにホットミルクを出されて、素直に飲んだ。
「ほら、もう、眠れない夢の時間は終わりだよ」
――
―――――・・・
気づくと僕はパジャマ姿でベッドから起き上がって、夢だったのかと思った。
窓を開けると陽の光が気持ちよくて、そして楽しい夢だったのか気になった。
そこで口の中で歯にはさまった何かがパチパチと弾けた。
こんなものは夢の中でしか食べたことない!
僕はとにかくママに会って不思議な夢の話をしたくて、部屋を走って出た。




