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アギジャビヨ



 その身分の違いに、土下座をした女がいた。


 悪代官は目の前で土下座をしている


 その女の横に回り込み、


「どこを向いているのだ、無礼なやつめ」


 と言って、土下座をした女を斬りました。



 その話に、民は恐怖し


 すこやかなる気持ちを


 忘れそうになっていました。



 そこに、旅をしている王子が


 視察へと参られました。


 民の中には目が見えぬ女がいて、


 土下座をした庶民たちと、別の方向を向いています。



 おどおどとしている民を前に、


 王子は側近に目くばせをして、


 その盲目の女が向いている方へと


 音をたてないように移動します。



 それに気づいた他の民たちは、


 王子の気遣いに感動し、


 自らもその方面に向き直り、


 心から平伏しましたとさ。

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