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僕とパディンタン



 行くさきざきで、いいことが起こりました。


 きっと日頃のおこないがいいからです。


 見た目が可愛いということも原因のひとつでしょうが、


 今思い出すと色んなことがあったような気がします。


 ゆくさきざきで、名前を替えました。


 パディンタンというニックネームの女の子と出会って、


 僕の人生は大きく変わります。


 お家にごやっかいになって、少しした頃。


 二階でお昼寝しているパディンタンが、おかしな匂いがすると言って起きます。


 なんだか周りがさわがしい。


 不審に思った僕は先に階段を降りて、キッチンの様子を見ました。


 なんてことでしょう?


 火事です。


 椅子を持って来て、コップに水をくんで、火の元にかける。


 その間に、僕に火の粉が移り燃えだしてしまいます。


 とりあえずコップの水を自分にかけて、そして二階から誰かが降りて来る音。


 パディンタン!


 あわてて廊下に出ると、パディンタンはそれに驚いて転んでしまいます。


 危なーーーい!!


 パディンタンをかばうためにコゲて水でべちょべちょな僕は壊れてしまいました。


 身体中の糸がほどけて、中のわたが出てしまっています。


 

 のちに、僕はパディンタンから表彰されました。


 お墓を作ってもらったうえに、表彰状をもらったぬいぐるみなんて


 そうそういないと思うのです。


 名前はついてなかったけれど、パディンタンがすこやかに育つことを願うばかり。


 少し怖がられるかもしれませんが、自己紹介をば。


 わたくしは魔法のかかったぬいぐるみです・・・名前は ありません。

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