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この世界について

コルスが注文に行っている間、俺はケイズ達にこの世界について色々聞いていた。

何故この世界についての話になったか。事の発端はスピアだった。


「ねぇ、ケンって何処から来たの?」


(何処から!?こういう場合は何て言えば良いんだ?『異世界から来た』なんて言えば場が変な空気に成るか、痛い人と見られることに成る)


「な……、名前もない小さな田舎の村から」

「へ~、なんで此処に来たの?」

「ぼ、冒険者に成りたくて」

「ケンは何の職業なの?」

「盗賊」

「レベルは?」

「3になった」

「田舎の街ってことは余り周りの情報は入ってこないでしょ」

「あ、あぁ。この国の名前とか街の名前もさっきコルスに教えてもらってようやくわかったんだ」

「じゃあ、あたしが色々教えたげる」


スピアから聞いた情報は3つ


1.対立国であるアージ帝国は、大魔帝王率いるアージ帝国軍は、隣国『ユージイ王国』を占領された事

2.王国騎士団が明日、対帝国軍特別遠征の成果報告の為にこの街に立ち寄る事

3.帝国軍がグーマ王国の国土を侵しだしている事


この3つの事だった。

その話が終わると同時にコルスが『カラっと揚げ定食』を人数分トレーに載せて持ってきた


「ほい、っさと。流石に五人分持ってくのはきついな」

「おいおいコルス、そんなに重くないだろ…………」

「いや、思いとかじゃなくて、落とさないように注意がそっちに行くから色々とぶつかりそうになったんだよ」

「それはそれは、お疲れさん」

「おいケイズ、それ労ってんのか?」

「勿論、当たり前だろ」

「じゃあそのニヤニヤした顔はどういった意味でそうなってんだ?」

「さあな?」

「そんな事よりも食べよ!冷めちゃうよ!」

「頂き……ます」

「ミア…………」

「旨…い」

「ミアも食べちゃったし、あたしも食ーべよ。いっただきまーす!」

「俺も、頂きます」


俺、ミア、スピアが食事を始めた横で、コルスとケイズは言い争いを始めていた。


「それだけ器が小さいから彼女すらできないんだよ」

「何だよ、その言い草は!なにか?お前だって彼女居ねぇだろ!」

「ハッ‼残念だったな!俺は既に彼女持ちだ!」

「は?ふざけんな!俺達一生非リアだって言ったよな!?」

「知らんな」


下らん。リア充だとか非リア充だとか………。

そんな事より飯だ


俺が最初に口に運んだのはもちろん唐揚げだ。

この定食、名前で想像はついていたがやはり唐揚げ定食だ。


盛り付けは、『米・唐揚げ・キャベツ・スープ・醤油(の様な物)』だ。この世界に米が有るとは思っていなかった分、白米が食べられるのは有り難い。まあ、大手ステーキレストランみたいに箸じゃなくフォークだが、そこは気にしない


唐揚げは、昨日の夜み食べたカツの様に噛むと肉汁が溢れてくる。衣はとてもサクッとしており、噛むたびに口の中が幸せで満ち溢れてくる。

一つ目の唐揚げを食べ終えた後に、添え付けのソースを指で少し取り、舐めてみる。

ソースは醤油だった。これで唐揚げにかけてたべる事が出来る。ただ、レモンが無いのが少し残念だ。

唐揚げに醤油をかけていると、スピアが


「ケンは解ってるね~、カラっと揚げにはやっぱショースだよね~」

「あぁ、これをかけると味が変わってまた良くなる」

(ショースって、何か処されそうな名前だな)


醤油をかけた唐揚げを半分口にする。有無を言わせぬ旨さだ

さてここで、半分残した唐揚げの出番だ。

まず唐揚げを口に入れる。そして、少し噛んで崩した後に白米を入れる。これ最高


そうして夢中で唐揚げ定食を食べ終えると、スピアが笑顔でこっちを見ていた。


「良い食べっぷりだね」

「そ、そうか?」

「家のメンバーはね…………、滅茶苦茶喋りながら食べるし、黙々と食べ過ぎて空気に成ってるし。皆と違って凄く美味しそうに食べていて見ている側が楽しかったよ」

「そ、そうか///」

「あ、照れてる?」

「て、照れてない!」

「え~~~~?」


「なぁケイズ、言いたいこと判るだろ?」

「あぁ、物凄~~く良く分る」


何だ?殺気が………………………………


後ろを向くと其処には…………獲物を狩る目をしたコルスとケイズがいた


……………………、うん、知らない振りをしとこう

遅れてすみません。諸事情で次の投稿は再来週になりそうです。

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