ファミーユの副店長戦線

主人公　秋月優はクラスメイトに一途に恋する何の変哲も無い非リア充。

その過去から人間関係の形成が苦手な優はそれらを必要とせず『俺は愛とおっぱいに生きる！』と息巻く残念な高校生だった。

中学生の頃から両親への恩義からその両親の経営する居酒屋で働き、いつしか調理師免許を取得するまでに至ったそんな生活に何の疑問も抱いていなかった優だったが二年への進級を控えた春休み、突如として両親に解雇同然の通告をされてしまう。

『あんたには他にやることがあるんだから』

としか説明してもらえず、憤慨し食い下がる優。

しかし数日後、母経由で年に一度会うかどうかという関係である叔母、桜之宮耶枝に呼び出されたことで生活が一変する。

恐る恐る会ってみると『喫茶店をやりたいから協力して♪』と耶枝は突拍子も無いことを言い出した。

その段階で既に店舗が完成しているという事実。

オープンは三日後という現実。

他の従業員はまだ決まっていないという悲劇。

そして、母の言動の全てはこのための根回しだったと知り、見捨てるという選択肢を失った優は渋々引き受けることに。

『そういうわけだから、これからよろしくねっ。副店長♪』
『ふくてんちょぉぉぉぉ！！！！？？？？』

そんなわけで、

ノリと思い付き全開の後先考えない行動ばかりの天然童顔巨乳な叔母、桜ノ宮耶枝。

クラスメイトであり学年一の美少女と名高い超絶毒舌唯我独尊女、アイスドールこと如月神弥。

最強レディースの総長であるらしい超絶的暴力と仁義の持ち主、相良巴。

オタク＆僕っ娘の属性を持つ謎のキャラ、音川湖白。

ゲーム大好き留学生リリー・アグスティナ。

という問題児オンリーな従業員達に振り回され、一途な愛を脅かされつつ、ほとんど一人でメイド喫茶と化した『ファミリー喫茶　chaleur de la famille』を切り盛りしていくこととなるのだった。

『愛とおっぱいに生きる！』という座右の銘を『愛とおっぱいと仕事に生きる！』へと変えることを決意して。

「……って、ほとんど仕事しかしてねえじゃねえか！！」

今日も現役高校生兼副店長な優は孤軍奮闘を続ける。