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椎凪六夜の物語  作者: 蛍
3/5

最初の事件

サイレンの聞こえた方に駆けていくと、暫くして人が溜まってる所が見えた。



「ここじゃないか?野次馬が沢山いるな」



石川の言った通り、夕方だというのに野次馬が沢山いる。


しかも、時間が時間だけに、買い物帰りの主婦や遊びから帰る途中なのか、小学生らしき子供までいる



「被害者ってどんなヤツだったんだろうな?」


「さあ?でもこんな時間なんだし、まだ子供かもな」



不謹慎だなんてとっくに忘れて勝手に被害者の予想を立て、野次馬の中に混ざっていく。



『可哀想よねぇ、まだ高校1年生だったそうよ』



混じった野次馬の中、たまたま隣になった主婦の話し声が聞こえた。



『本当に可哀想よね。何でも彼氏が最近出来たんですって』


『まあ、そうなの?その子は知ってるのかしら』


『知ってるんじゃないかしら。幼馴染みだったらしいから』



ドクッ


普段は気にしない心臓の音が、大きくなったかのように、ハッキリと聞こえた。



「…なぁ、椎凪。お前の彼女さんって…」


「まさか。だってアイツの学校は池袋だぞ。わざわざコッチに来る意味ないだろ」


「電話くらいしたら良いんじゃないか?」


「…わかった」



Prrr Prrr


耳に当てた携帯から、呼び出し音が流れるのを、息を詰めて、繋がるのを待つ


一度途切れ、携帯から彼女の着信音が聞こえてくる。


後は繋がるだけだって時、辺りが騒がしい事に気づく。


そして、その発信源が、前方から聞こえる着信音だと分かると、周りの音が遮断された。

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