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ガッと音がした。皆何故か窓の下を見て絶句している。
クラスの人気者の高橋君が帰宅部の原野君の振り回していた
パイプ椅子にぶつけてそのまま原野君が割った窓から転落したのだろう。
皆は状況がうまく把握できないのであろうシンと静まり返っていた。
それでもなお原野君はパイプ椅子を振り回し続けていた。
またもガッっと鈍い音がして見てみると今度は原野君と
なかが良かった堂本さんが倒れていた。
運が悪かったのだろう。堂本さんの首にはおびただしいほどの
出血が見られる。多分落ちてたガラスの破片がパイプ椅子で
殴られたあと″たまたま″ガラスの破片が飛び散っているところに
堂本さんが倒れこんで首を破片で切ったのだろう。
それにしてもガラスの破片が飛び散っているところに倒れこんだ
だけでこうなるのだろうか。運悪く″たまたま″が重なっただけ...
ってことはないよね...
『ねぇ!璃々!!もうやめて!もぅ...こんなこと。』
《何言ってんの?おねぇちゃんが言ったじゃない。ヒント欲しいって。
だからこれはぜ〜んぶおねぇちゃんのせいだよ♪自分の命の欲しさに
他人を犠牲にする...良いじゃない。そのへんの偽善者ぶってる腐った
大人たちよりもさ。》
『.....。』
《ま、もうすぐでヒントは完成するよ♪ちゃんと考えてね。おねぇちゃん
は面白いからもうちょっと遊んでたいから死なないでね!》