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次の日私はふつーに過ごした。
何も変哲の無いいつも道理の一日...のはずが
『やっぱ夢...だったのかな』
舞華がボソリと呟いた。
《期限は今日午前12時までだからね》
またも突然後ろから声が聞こえてきたと思い振り向いても
誰もいない。
でも、今たしかに聞こえた。
周りをキョロキョロ見て回している舞華を変に思った友達が
「どうしたの?」と舞華に話しかけた。
『んーん。何でもないよ』
と、舞華が言うと「そう。」
と言って自分の席に戻っていった。
今たしかに聞こえたはずなんだよ。
《この声はおねぇちゃんにしか聞こえないからね》
またこの声...周りの人たちは何も聞こえてないのだろう。
教室はいつも道理ガヤガヤと賑わっていた。
私以外誰一人この声は聞こえないらしい。
わたしは『あなたは何がしたいの?』と小声で聞いてみた。
《璃々?璃々はねー遊びたいの!だって暇いんだもん♪》
遊び!?なんで私がこんな遊びに付き合わないといけないのよ!
とは思ったもののさすがに子供相手に言えないしな...
『で、間違え探しをするんだっけ?』
と、舞華が聞くと
《うん!》
と、元気な声が璃々から聞こえてきた。
《この世界からあるものを1つだけ消したのおねぇちゃんはそれをみつけだせるかな?早く見つけないとおねぇちゃんの命貰っちゃうよ〜♪》
璃々は楽しそうに言った。
舞華は璃々の言うことを冗談だと思い真に受けてなくまた聞き流そうとしていた。
《ねぇ、嘘だと思う?おねぇちゃん、璃々ね、人のこと信じてくれない人大ッキライなの。信じてくれないなら信じさせるまでよね♪》
その瞬間その場が凍ったように冷たくなった。