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ボス二人の妹

「子供扱いしないで」


そう言ってFMJはまた頬を膨らませてすねた様子で風呂場から出ていった。


「ああー、また拗ねちゃったか〜」


「ぐす、人のコンプレックスをバカにした罰です……」


「まあ、でも謝ったんだし、カリアさんも許してやってくれ」


ボスがそう言うと、カリアは少し不満そうな顔をしたが、


「兄さんがそう言うなら…………」


と言って頷いた。


「うん、さて風呂を出よう、のぼせてきた」


そう言ってボスは風呂場を出て脱衣所に向かった、すると脱衣所でFMJがボスの脱いだ服をクンカクンカしながら悶えていた。


「ん、何よ、お兄ちゃんったらカリアの味方ばっかして、そんなお兄ちゃんはこうしてやる!クンカクンカ」


謝っただけで等の本人は全く反省していないらしい、ボスは腕を組みながらFMJにいった。


「FMJ、なにしてるんだ?」


ボスがそう言うと、FMJはビクッと反応し、恐る恐るこちらを見た。


「え、えっと…………ちょっと盗聴器が仕掛けられてるか調査を………」


「なるほど、じゃあこの家には盗聴器を逆探知する機械があるのか?」


ボスがそう言うと、FMJは完全に黙った後、再びクンカクンカを再開し始めた。


「ち、ちょっと姉さん!はしたいにも程がありますよ!」


そう言ったカリアは何故かボスの下着を頭に被っていた。


「か、カリアさん、いつの間にか被ってたの?」


「これは別に姉さんみたいに不純な理由じゃありません!ただちょっと兄さんの有り余るパワーを間接的に感じようとしているだけです!」


もしかしてカリアさんを慰める必要はなかったのではないだろうか?一瞬ボスの頭の中をよぎったが、すぐ忘れるようにした。


「着替えは無事の様だしな、とりあえず着替えるか」


そう言ってボスは着替えてFMJとカリアがもっている着替えを取り返そうとした。


「カリアさん、FMJ、それ返して」


そうボスが言うと、カリアは服を抱え込むように持ち、部屋に持っていこうとした。


「おいおい!どこにもってくんだよ!」


「こ、これは今から私のです!返しません!」


やっぱりあの時慰めたのは間違いだったか…………………そう後悔しながらボスは自分の下着を取り返そうとした、だが一向にカリアは放さない。


「く!ちょっと早くはなせよ!」


「嫌です!これは私のです!」


カリアの力は想像以上に強く、ボスをホールドした時と同じくらいの力だった。


「ふ、ならば奥の手を使うしかないようだな…………………」


そう言ってボスは人差し指でカリアの首をなぞった。


「く…………ん、ふぇ、ひ、ひきょうです、あ、ん、……………」


カリアは体を震わしながら耐えているせいか、未だに力が弱まらない、そこで首元に息を吹きかけた。


「ふ〜」


「ああ、ん、く、ダメです、渡したく、ありません…………」


完全に力が抜け、ボスはいとも簡単に服を取り返すことに成功した、後はFMJだけである。


「さあFMJ、後はお前だ、諦めて服を返せ」


ボスがそう言うと、FMJは嗅ぎながら不敵の笑を見せ、ボスに言った。


「取り返すなら力ずくで、でしょ?」


そう言ってFMJはいきなりキックをボスの顔面目掛けてキックを食らわせてきた、ボスはキックを避け、姿勢を低くしてFMJの一本で立っている足に回し蹴りを食らわせた、FMJは回し蹴りを食らって宙を舞ったが片手で床を蹴って体勢を調えた。


「お前は決まってキックから始めるな」


「ふふ、最初のキックはサービスだよ」


そう言ってFMJは拳をボスの腹部にむけて放つ、それをボスが受け流し、FMJの足元に足を仕掛けてまた転ばせ、転んだ瞬間にFMJが放した衣類をボスは掴んだ。


「よっし!取り返した!」


「ふふ、よく見なさい」


そういわれてボスはある事に気づいた、ボスが掴んだのは自分の衣類ではなく、FMJのタオルであった。


「変わり身の術よ!」


何故か誇らしげに全裸になったFMJが言った。

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