ボス、帰宅
「ただいま帰りましたよ〜」
そう言ってボスは玄関のドアを開けた、するとFMJが走ってお出迎えしてきた。
「お帰りおにいちゃ……………カリア、なんでおんぶしてもらってるの?」
FMJがカリアに質問した、するとカリアまたは勝ち誇ったような表情をして、
「ふふん、兄さんに疲れたっていったらおぶってくれたんです!」
「え!そうなの!?お兄ちゃん、カリアばっかずるいよ!私にも……」
FMJが言い出すと、ボスは少し困ったような顔をして
「お前だって抱っこしてやったろ?少し妹に譲ってやったらどうだ、お姉ちゃんなんだから」
「そ、そんな、好きでお姉ちゃんになったわけじゃないもん!」
まるで子供のような言い訳をすると、FMJは頬をふくらませながら奥のほうにいってしまった。
「はぁ………なんか怒らしちまったな」
「そうみたいですね」
「まあ、確かに今日はFMJに構っていなかったからな、家で留守番していて寂しかったのかもな」
「可能性はありますね」
うんうん、と頷いてボスはとりあえずカリアを降ろそうとした、が、カリアは降りようとせずに首に捕まっている。
「カリアさん、もう家についたんだから降りてくれないか?」
「嫌です、まだ今日の兄さんを堪能してません」
「首しまって息もできないんだが………」
「喋ることが出来るなら問題ないでしょう、私から至福の時間を取らないでください」
「マジで苦しい………………」
「し、仕方ないですね、おんぶは諦めます」
そう言ってカリアは渋々ボスの首から腕を外した。
「なかなかにクリアな三途の川が見えたぜ…………………」
「そ、そんなに苦しかったんですか?」
「そりゃ首が締まれば誰だって苦しいだろ」
ボスがそう言うと、カリアは申し訳なさそうな表情をして
「そんなに苦しかったんですね………ごめんなさい」
そう言ってカリアはシュンとしてしまった。
「いや、別にそんなに落ち込まなくてもいいよ、反省すれば」
ボスがそう言うと、カリアはパァァっと表情が明るくなり、ボスに抱きついた。
「やっぱり兄さんは優しいです!だから私は大好きです!」
「ち、腸が飛び出る………………」
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「…………風呂に入るかな」
夕食後、ボスは自室に戻って本を読んでいた、そしてふと、時計を見ると結構夜遅くになっていることに気づいた。
「今日は真面目に仕事したし、カリアさんは多分もう寝ただろうし、風呂に入るなら今でしょ?」
そう自分で言って自分で納得したボスは早速浴場に向かった。
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「いつ見ても広いなー、FMJの家の風呂は」
そう言ってボスは浴場の出入り口で立たずんだ、因みにFMJの家の風呂はどれだけ広いかと言うと自衛隊の教育隊の風呂並みに広い。
「とりあえず体洗うか」
そう言ってボスはシャワーの蛇口を捻ってお湯をかぶった。
「うーん、なんか湯船に浸るのめんどくさくなってきたなー、もうシャワーだけでいっか」
「えー困るよ!せっかくスタンバイしてたのに!」
突如後ろから声が聞こえてきたので、振り向いてみるとFMJが湯船からシュノーケルとタオルを装備して立っていた。
「FMJ、なんでいるんだ?」
「ん?いや、お兄ちゃんとお風呂はいったことなかったから入ろうかなーって」
「そ、そうか……いや、出てけよ!」
「出てけって、ここ私の家のお風呂なんだけど?」
「う、ぐぐ」
「ま、ここは兄妹水入らずで一緒にお風呂入ろ!」
「はあ……………」
そう言ってボスはFMJと一緒に湯船に浸かった。
「お兄ちゃん、あの頃と変わらずガッチガチだね!」
そう言ってFMJはボスの体を触りまくる。
「ああ、まあ仕事内容は軍人だった頃より過酷になったからな」
「それになんか噛み跡みたいなのが多いね」
「ミヤに噛まれまくったからな」
「ミヤちゃんに?お兄ちゃんミヤちゃんになにかしたの?は!もしかしてミヤちゃんのバージンを狙ったの!そ、それは例えお兄ちゃんでも許さないわ!」
「お前じゃあるまいしそんなことしねえよ、一時期噛むのが癖になってたんだ」
「あ、そうなんだ」
そう言ってしばらく沈黙が続いた、するとFMJがボスの前に移動してきた。
「ねえねえお兄ちゃん、見てこの谷間!」
そう言ってFMJは胸を見せてきた。
「私結構胸大きいほうだと思うんだけど、どう?興奮する?」
そうFMJが質問した、正直そこまで大きいわけじゃないのでボスは真顔で答えた。
「お見合い相手にやったら喜ぶんじゃねえか?」
ボスがそう言うと、FMJは少しムッとした表情になった。
「これはお兄ちゃんだから見せてるんだよ!それ以外のひとにはやらないの!」
「そ、そうか」
「お兄ちゃんも何か見せてよ」
「は?」
「谷間見せたんだからお兄ちゃんも何か見せてよ!」
「な、何かって例えば?」
「うーん、いちもつ?」
「女の子がそんなこと言うんじゃないよ……」




