ボス、激震
少女を倒したボスは、副ボスの部屋に走りこみ、ドアを叩いた
「副ボス!おい副ボス!入るぞ?」
ドアを開けた次の瞬間何かが飛んできた、ボスを襲った少女と同じ服装をした人が飛んできたのだ
「あ、ボス、生きてたんですか」
「刺客ごときで死ぬ俺じゃねえぞ?」
「今そいつに十人将校会の支社をぶっ飛ばした中国マフィアについて聞いたんですが、見事に吐いてくれたんですよ」
「ほう、で、組織の名前は?あとアジト」
「組織の名前は零蘭、主に大麻などの麻薬を資金源にしているそうです、あと殺し屋の育成にも努めているとか、で、アジトなんですけどどうやらこのホテルのようですね」
「このホテル!?俺達は敵の懐で寝てたって言うのか?」
「まあそうなります」
「まあいい、ならフロントに行って責任者を叩き出してもらおう」
そういってボスはフロントに行き、フロントの受付に
「すまないが責任者を出してくれないか?」
「生憎オーナーは席を外しています、苦情なら私が承りますが?」
「隠してないで早く責任者をだせヤクザ共!!もうバレてんだよ!!」
そう受付に怒鳴ったら受付の係員は突然刃物を取り出しボスに刺そうとした!だがボスは刃物をかわし、刃物を持っている手をつかんで引っ張り、受付の頭をフロントの机に叩きつけた
「ぶ!」
フロントの机は血だらけになったが、それでもボスはフロントの机に叩き続けた、やがて眼球がとびたしていたがそれでも叩き続けた
「ボス!やり過ぎです!」
副ボスがボスの腕をつかんで止めたが、ボスは手を止めなかった、やがて受付の息が絶えた時にやっとボスの手は止まった
「ボス!なぜ手を手をとめなかったんですか!?」
「副ボス、お前意外と青臭いんだな、人を殺すのに理由が必要なのか?」
それ以上は副ボスは何も言わす、関係者入り口にはいっていった
「恐らくマフィアのボスはここに居る、くまなく探すぞ!」
「いえ、その必要はないと思います」
「なぜ?」
副ボスはある部屋に指を指した、その部屋は責任者室と書いてあった
「まさか、あんな所にはいないだろ」
とは言うものの、調べて損はないので部屋を開けてみた、なかには十人位の子供と中年くらいの男がいた
「お前か、十人将校会から送られた刺客ってのは」
中年くらいの男が席に座って話かけてきた
「まあそうだな、あんたが零蘭のボスか?」
中年の男は頷きながら
「いかにもそうだ、しかしなぜ十人将校会の肩入れをするんだ?あの悪魔の組織に」
「悪魔の組織?」
「そうだ、あの組織は私の経営していた孤児院を無理矢理買収したんだ!あの孤児院には300人近くの子供達が元気に暮らしていたのに
あの組織は自分の利益のために買収したんだ!しかも孤児院にいた子供達を闇の人身売買の市場に売り飛ばしたんだ!取り返せた子供達は今この部屋にいるたった十人だけだ・・・・」
ボスは子供達を見てみた、首や足に痣があった
「だから支社をぶっ飛ばしたのか?」
「そうだ!あのような組織の店がこの中国に無数にあると思うと虫酸が走る!」
「そうか・・・じゃあ俺のやることは一つだ・・・・」
パン!一発の銃弾は零蘭ボスの腹部に命中した、撃ったのはボスであった
「ぐうう・・・・!ハアハアッ!」
「止めてよ!」
一人の少年が零蘭ボスを庇うように前にでた
「なんでこんなことをするの!?なんでおじさんを殺そうとするの!?」
無言でボスは少年の脳天に一発撃ち込んだ、頭から血を流し、精気のない目でボスを睨みながら倒れた
「キサマアアアアアアアア!!!」
零蘭ボスは懐から銃を取りだそうとしたが、その前にボスが心臓に撃ち込んだ、零蘭ボスはガクッと倒れ、床が血に染まった
「お・・・・おじさ・・・オエ」
ビチャビチャと音を出しながら吐き散らす子供がボスのすぐ横にいた、だがボスはその子供を無視し
「仕事は終わりだ、アメリカに帰ろう」
副ボスにそう言った