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ボス、用意周到

「はぁ〜、おなかいっぱい!」


そう言って腹を摩りながらFMJはご満悦な笑を浮かべていた。


「さて、あとはいつもどおりおにいちゃんのねがおをみながらねるとしますか!」


「あ、それは出来ないよ」


ボスがそう告げるとFMJは固まった。


「な、なんで?」


「いや、余りにもお前が寝泊りするから来客用の部屋作ったんだ、今日からそこで寝ろ」


その言葉を聞いたFMJは迫真の演技で嘘泣きしながらボスに言った。


「ひどい!わたしにあきたらあたらしいおんなつくってわたしはおきざりなのね……」


「誤解されるようなこと言うな、別に俺のベッドでねる必要ないだろ」


「おにいちゃんのベッドにねることにいみがあるの!」


「はぁ?まあ折角作ったんだからその部屋使えよ、おっさん!お勘定!」


こうしてボス達は寿司屋を出た。


……………………………………………………………………


「………ここがらいきゃくようのへやか」


そう来客用の部屋のドアの前でFMJはポツリと呟いた。


「ま、まあおにいちゃんがつくってくれたへやだし、つかわないとね!」


そう自分に言い聞かせるように言ってFMJは部屋に入った、中は柔らかそうなベッドにルームランプ、開放感あふれる窓、戸棚には何だか子難しいような本がぎっちり詰まっていた。


「うん、ふつうにらいきゃくようのへやだ、おもしろくもなんともない」


そう言ってFMJはベッドに突っ伏した、何故かFMJは寝付けず、ベッドをゴロゴロし、やがて


「やっぱりだめ!おにいちゃんのかおをみないとねれない!」


そう言ってFMJは来客用の部屋を飛び出して執務室に向かった、その途中、FMJはあるものを目にした、それはビールを売っていた自動販売機だ。


「……………ちょっとくらいいいよね」


……………………………………………………………………


「ああ〜、仕事終わらん、最悪だ」


そうボヤきながらボスは持っているペンを投げ捨てた。


「くそ、全く仕事が片づかない、何だこれは、間違いなく陰謀だ!そう、俺が仕事をヒイヒイ言ってやるのを見て楽しんでるんだ!」


そう言いながらボスは机を叩いた、そして引き出しを開けてスタミナドリンクを取り出して一気に飲み干した。


「ならしごとやめちゃえ!」


その声が後ろから聞こえてボスは振り向いた、するとそこには顔が真っ赤なFMJが立っていた。


「FMJ!うわ酒くさ!飲んだな!」


「うへへ〜」


そう言いながらFMJはある書類のような物を取り出した、良くは見えないが極秘の文字と開発部門と書かれているのは分かった。


「これなーんだ?」


「あ!お前その書類何処から持ってきた!」


「なんかとうりかけのおねえさんからうばった」


「何故に奪う!?と、とりあえず返せ!」


「ん〜やだ」


そう言ってFMJは逃走した、すかさずボスは追いかけた、すると途中に白衣を着たおねえさんが倒れていた、恐らくFMJに襲われたのはこの人だろう。


「おい、大丈夫か?」


「あ、あの子……………見かけによらずテクニシャンだったわ…………」


何言ってんだ?とりあえず生きてはいたのでFMJの追跡を再開した、幼女化したFMJはそこまで足は早くなく、案外すんなり捕まえることができた。


「さあ捕まえたぞ、書類を返して貰おうか」


そう言ってボスは書類に手を伸ばす、が


「まだまだぁ!」


そう言ってFMJはボスのズボンを脱がし、再度逃走した。


「あ!くそ、なんてあきらめの悪い奴!とゆうかズボン脱がしとか小学生か!」


「にげたもんがちだよ!かったのはわた……………」


ビリ!


FMJが喋っている途中で服が破けた、理由は簡単、何故か体が元の大きさにもどったからだ。


「………………FMJ?」


「い………………いゃァァァァァァァァ」

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