ボス、幼女育成?
「ま、落ち着け、アランさんなら多分3日で特効薬を作ってくれるさ、な?アランさん」
「3日で作れるかはわかりませんが、努力します」
そう言ってアランさんはFMJの頭を撫でた、するとFMJが対抗するように頭を手に向かってグリグリしてきた。
「もう!こどもあつかいしないでよ!」
FMJがそう言うと、ボスは笑いながら言った。
「なにいってやがる、お前は子供じゃないか」
「こどもじゃないもん!おとなだもん!」
「その姿だと全く説得力がないな」
「ぐぬぬ………かならずしかえししてやる!」
そう言っていると、アランさんが時計を見ながらボスに告げた。
「ではボス、私はこれからFMJさんの飲んだ薬の特効薬を作ってきます」
そう言ってアランさんはとことこと研究室にもどっていった。
「さて、FMJはこの後どうするんだ?その服を引きずって家に帰るのか?」
「むりだよ、おにいちゃんきょうとめてくれない?」
「ああ、今回は仕方ないからな、泊まっていいぞ」
ボスがそう言うとFMJは何故かバンザイをしていた。
「ん?なんでバンザイしてるんだ?」
「だっこ」
「はあ?」
「だっこしてよ、ふくひきずってかいだんのぼれないもん」
「はあ……………しかたないな」
そう言ってボスはFMJを服と一緒に持ち上げた。
「あ!なんかだれかにだっこしてもらうのすごくしんせん!」
「そりゃよかったな」
そう言ってボスは執務室に向かうため、階段を登っているとFMJがある自動販売機に指をさした。
「おにいちゃん!あれかって!」
そう言って指をさしている飲み物はビールであった。何故にビールがあるんだ?
「だめだ、今のお前は子供だ、飲んじゃいけない」
「いいじゃん!もとは20こえたおとなだもん!」
「ダメなものはダメだ、代わりにオレンジジュース飲みなさい」
「ヤダヤダヤダヤダ!ビールのみたいの!」
「駄目!」
その後何度もFMJはビールをねだったが、ボスは決して与えなかった。
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「ふう、さあ着いたぞ」
そう言ってボスはFMJを下ろした、FMJは少しいじけた様子でボスの足を掴んだ。
「………FMJ、何度ねだっでも買わないからな」
「……………ちぇ、けち」
そう言ってFMJはボスの足を離し、一人ベッドに顔を埋めた。
「おにいちゃん、おさけはとうぶんがまんするからなにかたべさせて」
「何が食べたい?」
「すし」
「すし?」
「そう、かいてんしないすし」
「わかった」
そう言ってボス達は寿司を食べに行くことなった。
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「ふぐ、もぐもぐもっきゅもっきゅ……」
体には似合わない速度と量でFMJは食べ進めた。
「おいおいFMJ、高いんだからもっと大切に食べろよ」
「もぐもぐ、ただめしだもん、たくさんたべなきゃ、もぐもぐ」
そう言ってFMJは更に食べる速度を上げる、そのせいでFMJの顔はご飯だらけである。
「ああもう汚いな、ちょっと口拭くぞ」
そう言ってボスは手元にあるおしぼりでFMJの口元を拭いた。
「ムグムグ、たべにくい」
「我慢しろ」




