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ボス、救出

「あ、ダメだよお兄ちゃ、あ、んん………」


「……………」


ギュス、ギチギチ…………。


「う 、んぶぁ……………きゃ」


「……………………」


「……だめ、恥ずかし……………」


「FMJちょっと黙れゃァァァァァァァァァァァァ!!!!!」


そうFMJにむけてボスはシャウトした、現在ボスはFMJに絡み付いている縄をほどいているのである、なぜFMJの体に縄が絡みついているのかというと、昨日のあることが原因だった。


その日、ボスはいつもと同じように残業に明け暮れ、執務室でせっせと書類を書き続けていた。


「はあ、なんか書類書くの飽きたな、しかも書く書類のほとんどが始末書だし、キリがないよ全く」


そう溜め息をつきながら書類を書き続けると、執務室のドアがノックされた。


コンコン


「勝手に入ってくれ」


ボスがそう言うと勢い良くドアが開き、執務室の前に立っていたのはFMJであった、しかもFMJは片手に酒瓶を持っていた。


「お兄ちゃん!聞いて!」


「だが断る」


ボスがそう言うとFMJは酒をがぶ飲みしながら近づいてきた。


「んきゅんきゅんきゅんきゅんきゅんきゅ………………ぷは、聞いてよお兄ちゃん!」


「やーだ、今お兄ちゃん鬼忙しい、仕事終わったら聞いてやる」


「終わったらってお兄ちゃんのやってる仕事って終わらないので有名な仕事じゃん!私は今聴いて欲しいの!」


「……………はあ、わかったわかった、話を聞いてやる」


「ありがとう!それでね、今日ね、職場の上司がね………」


それから約20分後。


「…………なのに私の仕事を評価してくれないの、それでね………」


それから一時間経過。


「…………だから私はもっと改善すればいいと思うの!お兄ちゃんはどう思う」


「zzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz」


ボスはFMJの話を聞かずに爆睡していた。


「お兄ちゃん!寝ないで話を聞いてよ!」


そう言ってFMJはボスの肩を揺するがボスは全く目覚めない。


「………んもう、お兄ちゃんのうんこたれ!」


そう言ってFMJは自分のバッグから縄を取り出した。


「これでお兄ちゃんを恥ずかしい目に合わせてやる!」


そう言ってボスが座っているor寝ている椅子にボスを縛りつけようとした、が


「んんう…………」


そう唸りながらボスはFMJの方に倒れた。


ドシン!


「うわ!重!ちょっとお兄ちゃんどういうつもり!まさか今私に抱きついて許しをこうつもりなの!?ふ、ふん!そんなことされたって許さないんだから!ただちょっとお兄ちゃんにクンカクンカするくらいなんだから!」


そう爆睡しているボス相手に一人で勝手に暴走するFMJであった、しかし実際に動けないとなるとボスにイタズラが出来ないので問題点である。


「クンカクンカ…………どうしよう」


そう悩んでいると爆睡していたボスが横に寝返りをうち、FMJがうごけるようになった。


「やった!これでお兄ちゃんにイタズラ………」


そう言いかけた瞬間、あることに気づいた、縄がない。


「あれ?なわどこにいったっけ?」


探してみると何故かボスが持っていた、しがもボスは立っていた。


「あ、お兄ちゃん……」


「…………zzzzzzzzzzzzzzzzzzzzzz」


どうやら立ったまま寝ているらしい。


「んもう、びっくりさせて、あとでペロペロの刑よ」


そう言ってFMJは縄に手を伸ばす、が


「Zzz………ザイク大尉、拘束ですね」


そう言ってボスはFMJを滅茶苦茶な縛り方で縛りあげた。


「ち、ちょっと、お兄ちゃんやめッ……ど、どこさわって、ん、ふぁ」


こうしてFMJは天井に吊りさぜられた。これが理由である。

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