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ボス、私の昔話をしよう3

「ぶぇくし!ぶぇくし!」


そう盛大にくしゃみをしまくるのはシャネットである、現在シャネットは風邪をひいているのでベッドで寝ているのである


「シャネット、大丈夫かい?」


副ボスはシャネットにそう尋ねた、風邪をひいて大丈夫な人間なんているわけが無い


「すびっ…………く、苦しい」


「なにかして欲しいことはないかい?」


「うん、じゃあタオルを額に乗っけて欲しい」


「うん、わかった」


そう言って副ボスは一度洗面台に行って洗面器に水をため、そこにタオルを濡らし、洗面器を持って再び戻ってきた


ぴちゃ


シャネットの額に濡れたタオルが乗っかる


「ありがとう…………ふう…………………」


「他に何かして欲しいことはないかい?」


「……………おかゆ」


「ん?」


「おかゆ食べたい」


「ん、了解」


そう言って副ボスはキッチンに行き、数十分かけておかゆを作り、そのおかゆを皿に盛ってシャネットの所に持っていった


「ほら、シャネット出来たよ」


「ん、食べさせて…………ふうふうして食べさせて」


「はいはい」


そう言って副ボスはふう、ふう、と息を吹きかけてから、シャネットの口元に運んだ


「ほら、シャネット、あーん」


「あーん…………」


シャネットは副ボスに食べさせてもらい、若干口元が緩んでいる


「悪いわね、サナの面倒も見ないといけないのに」


「サナは今自室で勉強しているから大丈夫だよ、シャネットは早く風邪を治すことに専念しないと」


「うん……………」


そう言うと副ボスは近くの席に座り、近くにあった本を読み出した


「ち、ちょっとパパ」


「ん?どうした?」


「今は本を読まずに私だけを見て」


「あ、ああ」


言われた通り、副ボスはじぃっとシャネットを見続けた、すると何故かシャネットの頬が赤くなり、シャネットのほうから目をそらした


「そ、そんなに見られると恥ずかしい……」


「え?君が見ろって言ったんだろ?」


「そ。そうだけど………」


そう言ってシャネットは更に恥ずかしくなったのか、完全に顔をそっぽに向けた


「はは……………なんか今日は大人しくてかわいいな」


副ボスがそう言って笑った、するとシャネットは少しムッとした表情になり


「いつもはかわいくないの?」


と質問した


「いつもかわいいさ、でも今日はいつもと違うかわいさがあって新鮮新鮮」


「………………………ばか」


そう言ってシャネットはベッドの中から手を出してきた


「握って……………」


「な、なんか今日はいつもと違って凄い甘えてくるね、本当に大丈夫かい?」


「大丈夫じゃないから、握って」


そう言われて副ボスはシャネットの手を握った


「うふふ…………サナが見たら大変ね」


「ああ、サナが風邪をひいたら同じように看病しなきゃな」


「だめ、私の時だけにして」


「それじゃあサナがかわいそうだろ」


「…………うん、そうね」


そう言って少し残念そうにシャネットが答えた、でもシャネットは幸せだった


でも忘れていた、パパこと副ボスはどういう職場にいるのかを

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