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ボス、私の昔話をしよう2

前話の副ボスの口調、なんかボスっぽかった、反省

「パパ、あーん」


「…………………………」


夕食、いっつもシャネットは副ボスに食べさせようとする、子供が生まれる前ならまだいいが、流石に子供に見られながらは恥ずかしい


「…………シャ、シャネット別にそんなことしなくても一人で食べられるよ」


「あら、そんなこと言って~、本当は食べさせて欲しいんでしょ?」


「いやその、サナだって見てるし……」


そう、毎日毎日こんな事してる訳だから毎日毎日サナは見ているのである


「いいんじゃない?サナが見てたって」


「いや、普通に恥ずかしいんだけど……」


そう言って副ボスはサナのほうを見る、サナはムッとした表情で副ボスを見る


うわぁ、なんか引いてるんじゃないかこれ、キモがってんじゃないのかこれ


「…………パパ」


「な、なんだい?」


副ボスが尋ねるとサナは皿に盛ってあるオカズをフォークに刺して、副ボスの口元まで運んだ


「あーん」


「……………ん?」


「あーん」


「あ、あーん」


パクッ、もきゅもきゅ


「美味しい?」


「そ、そうだね、美味しいよ」


………そういえば娘に食べさせてもらったの初めてだな、新鮮新鮮


「じゃあ次パパが私にも食べさせて」


「え?ああ、はい」


そう言って副ボスも皿に盛ってあるオカズをフォークに刺して、サナの口元まで運んだ


もきゅもきゅ


その一連を見ていたシャネットは震えだした


「サナ………今パパに食べさせてもらったわね…………私ですら食べさせてもらった事無いのに……………」


い、いいじゃないか、そのくらい、そう心の中で思った副ボスだが、なぜだか言葉には出来なかった


「パパ!ママにもあーんして!」


ほら出た、予想出来ましたよ、こうなるだろうなーって


するとサナがシャネットに抗議した


「ママはいいじゃない!いっつも食べる時はいちゃいちゃしてたんだから!私だってパパといちゃいちゃしたいもん!」


「ママはパパと結婚してるからいちゃいちゃしたっていいの!あなたは今後生まれる弟or妹といちゃいちゃしなさい!」


何それ?もしかしたら今日シャネットと寝ることになるの?疲れてるんだけどなー


「……………シャネット、いい加減サナと仲良くしなさい、それからサナも」


ボスがそう言うとシャネットとサナはとりあえず口喧嘩をやめ、大人しくなった


「なんでそんな仲が悪いんだ、二人共」


副ボスがそう尋ねるとサナが口を開いた


「べ、別に仲が悪いわけじゃないの、でもパパ本当に最近仕事ばっかで家にいても仕事ばかりするからお話することも構ってもらう時間も少なくて、だからいっつもその時間を巡ってママと言い争いになっちゃうの」


……………そ、そうだったのか、まさか自分が関係しているとは、明日ボスを締めとかないと


「そ、そうか、それは済まなかった、明日からは出来るだけ構ってあげる時間を作るよ」


「ほ、本当!?」


「ああ」


そう言って副ボスはサナの頭を撫でた、するとまたシャネットが


「パパ!私にも私にも!」


はいはい


……………さて、翌日特務機関執務室にて


「お、俺が一体何をしたっていうんだ!」


そう椅子に足を縛られながらボスが叫んだ


「うるさいですねー、このくらいしないとボス仕事しないでしょ?」


「いや!されても書類書くかは話がべつ…………じゃなくて!足を縛るはやりすぎだろ!?」


「これも時間を作るためです!」


「な、何の時間!?」


「そ、それは秘密です!」



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