ボス、安全な睡眠
ボスは執務室に戻り、椅子に座ってパソコンの電源を入れ、恐らくいつか使うであろう会議資料作りを始めた、FMJの相手をするよりは何倍もましであった
「ねえねえ、なにしてるの?」
いつの間にか後ろにいたFMJが声をかけてきた
「見りゃわかるだろ、仕事だ、邪魔せず大人しくベッドで寝てくれ」
「お兄ちゃんは?」
「ついさっき言ったろ?床に寝る」
「それじゃ一緒に寝れないよー、ベッドで寝よう?」
「だから一人用のベッドだって言っただろ?んなキツキツなベッド俺はいやだぜ?」
「抱き合って寝れば二人でも寝れるよ?」
「あ、なんか聞こえた気がするけと俺には分からなかった、うん、きっと幻聴だ」
そう言ってボスはパソコンに目を落とし、仕事を始めた
「ねえ、二人でも寝れるってばー」
ボスは無視した
「話聞いてる?ねえってばー」
そもそも聞く気がない
「んもう………………先にベッドに入ってるからね?必ず一緒に寝てね?」
そう言ってFMJはベッドに入っていった
昔を思い出すんじゃないのか?どうやらそこまで重要ではないようだ
やれやれやっと仕事が出来るとパソコンを見たらガバッとFMJが飛び起き、なにか細いものを手にとってこちらに近付いてきた
「お兄ちゃん、これなに?」
そう言ってFMJはあるものをボスの目の前に突き出した、ボスはそれを見てみた、どうやら髪の毛である、しかも色が銀髪なのでミヤの髪の毛と思われる
「私と一緒に寝るのは拒むくせに他の女なら一緒にねるんだー、ふーん」
「他の女って………………その髪の毛の子は小さかったから一緒に寝れたわけであって……」
「小さい子!?ロリコン?最低!」
「いや、別にそういうわけじゃ」
「寝てよ」
「は?」
「私と一緒に寝てよ」
「いや、きついって」
「私以外の女にお兄ちゃんの寝顔を見られたくないの!お兄ちゃんの寝顔はわたしだけのものなの!」
「おっしゃる意味がよくわからない」
「とにかく!ほかの女と寝れるんなら、私とも寝れるでしょ!だから早く私と一緒に寝てよ!」
「もう訳わかんないよ……………」




