ボス、俺の昔話をしようボス就任
手首を切り落とされたボスは、床を這うように動き、ジャックを探し始めた
「ふふふ……………手首…………落ちちゃった………………副ボス……………どこ?」
血を失いすぎて目が見えないボスは生き残った手の方で必死にジャックを探す
「なんだか……………………寒くなってきちゃった…………寒いよ……………副ボス……………前私が温めた時みたいに…………………だきしめ………………て」
力なくボスが言うのと同時にやがてボスの探る手も動かなくなっていく、そしてついには動かなくなった
「さみしい…………………誰も………………」
涙を流しながらボスは言った、するとジャックがふらふらとボスに近づいてしゃがんだ
ギュ
ジャックはボスを抱き抱え、焦点の合わない目でゆっくり言った
「………………お前はやっぱりアメリカの敵だ…………………だが…………………やっぱりお前は俺の尊敬する上司だ…………………」
ジャックがそう言うと、ボスは穏やかな顔をして力尽きた、そしてジャックも静かに倒れた
…………………ジャックが目覚めるとそこは病院だった、しかし普通の病院とは違う雰囲気があった、どことなく懐かしい気がする、そう思いながらジャックは周りをキョロキョロしていると病室のドアを開けて一人の男が入ってきた、ザイク中尉であった
「ひさしぶりだな、ジャック」
「ひさしぶりです、ザイク中尉」
「実は昇格して今はザイク少佐だ、今回の任務は大変だったな、左目までなくして」
「任務?」
「しらないのか?お前が副ボスに就任することが出来たのはボスの監視役として動けるようにだ」
「つまり私は最初からお目付役以外なんでもなかったってことですか?」
「そういう事だ、だが今回の任務は名誉ある任務だったといっても過言じゃないぞ、とゆうわけでだ」
「俺の推薦により、お前をボスに任命する、後で就任式にこいよ」




