ボス、俺の昔話をしよう12
最近ボスの様子がおかしい、何がおかしいっていうと俺の家にいろいろ理由を付けて来るようになった、別に来ることには問題は無いが、来る度に家の中を搜索られて個人的には見られたくない物まで見てしまうのである
そして今日も家にきて搜索しているのである
「なあボス、毎度毎度家にきては何かを搜索しているけどよ、一体何をやってるんだ?」
「………………ねえ副ボス、あなた私以外を家の中に入れたことある?」
「いや、全くないけど?」
ジャックがそう言うと、ボスはタンスから小さいゴミのような物を取り出した
「これ何かわかる?」
「いや、全く」
「盗聴器だよ、誰が仕掛けたかは大体想像つくけどね」
「盗聴器?なんで俺の家に盗聴器が仕掛けられてんだよ?」
「多分あなたが裏切らないようにだと思う…………………」
「どうゆうことだ?まさか大統領は俺が裏切るとでも思ってんのか?」
「違う、多分私が裏切るからあなたも仕方なしに裏切ざる終えない状態にならないように予防として監視しようとしてるんだと思う」
「裏切る?ボス、お前裏切るってどういうことなんだ?」
「………………………大統領は居場所のない私に惨めな思いをさせない様にボスに任命してくれた、だけどボスになっても冷ややかな目ばかり向けられた、もうアメリカに私の居場所のない、だからロシアにアメリカの情報を流してその功績を利用してロシアの高官になる」
「…………………つまりアメリカを裏切るんだな?」
「………………うん」
「…………」
「ねえ副ボス…………………」
「………………………」
「今度も………………」
「ついてきてくれる?」
「黙れ」
ジャックはボスの顔に拳銃を突きつけた
「アメリカの敵は俺の敵だ」




