ボス、俺の昔話をしよう10
「ではこれよりボス処分内容決定会議を始める」
秘密裏にホワイトハウスでは会議が行われていた、会議を開いたのは大統領であった
「今回の会議の議題はボスの内通疑惑が真実だったとして、その時の処分内容の決議である」
「大統領、質問していいですか?」
そう一人の新人議員が質問した
「許す、なんだね?」
「ボスの内通疑惑と初耳なんですが、そこら辺説明願えませんかね?」
「わかった、説明しよう、ボス内通疑惑とはな、つい先日入ってきた情報だがボスがロシア諜報員と密会をしていたらしい、物的証拠は全く出ていない上に信用度は噂程度だ、が、火のない所に煙はたたぬ、いざと言う時に備えて今のうちに処分内容だけでも決定する」
「大統領、私が思うに処分内容よりもボスに監視をつけるとか今できることをやったほうかいいのではないでしょうか?」
「既に四人目の監視がボスについている、後人工衛星による監視もしているが、何故かボスだけ映らん、つまり俺達が今できるのはこうしてやる意味あるのかわからん会議をすることぐらいだ」
「四人目ってことは既に三人は監視していたということですよね?その三人今どうしているんですか?」
「フルボッコになって帰ってきた」
「ええ!?四人目無事に仕事できるんですか?」
「多分大丈夫だ、俺の旧友で腕が立つし、今回の監視役は特務機関の重役だ、まさかボスだって自分の側近が監視役とは思わないだろ、ただ…………」
「ただ?」
「監視役も自分が監視役として重役になっているとは思っていない」
「だ、だめじゃないですかーーーーーー!」
新人議員の声が会議室に響いた
ーーーーさて、その頃ジャックは風邪が治ったので元気に出勤し、ボス執務室にいた
「風邪治ってよかったね、副ボス」
ボスが窓の外の空を見ながら言った
「ああ、やっぱり仕事の基本は体づくりって言うしな」
「うんうん、そう思うよ」
ずっとボスは窓の外の空を眺めていた
「ボスなんだか俺の話上の空なんだけど、どうかしたのか?」
ジャックがそう尋ねるとボスが空に向かって指を指した
「あのね、多分見えないと思うけどあそこに人工衛星がこっち見てるの」
「普通見えないと思うぞ、気のせいじゃないか?」
「だったらいいんだけど………………」




