ボス、覚醒
ボスは血だらけの研究者に引き金を下ろした
バン!
確かに血だらけの研究者には着弾した、が、どうゆうわけか血だらけの研究者には弾痕が見当たらない
「・・・・アランさんがいったとうりなのか?」
つかさず連続して引き金を下ろすが、まるで弾痕が残らない、そして段々血だらけの研究者が近ずいてきて
ばキィィィィ!
強烈なローキックがボスの腹部に直撃した、肋骨が軋む音、内臓が締め付けられる感触、そのすべてが研究室に響き渡り、ボスは研究室の壁に叩きつけられた
「あ・・・・ぐゥゥゥ・・・」
叩きつけられたボスは即座に次の攻撃を喰った、今度は腕に喰らい、腕は攻撃に耐えられず、骨が飛び出してしまった
「・・・ッアアアアアアアアアア!!!」
「ど、どうしたんですか!?」
突然声をかけられて急いで振り向いてみたら
ついさっき、ボスに気絶させられていた研究者であった
「ほ、骨が出てるじゃないですか!い、急いで手当てしないと!」
「近付くな!」
ボスの鋭い声に研究者はビク!としてその場に固まった、するとボスは研究者の方に拳銃を蹴飛ばして
「それで足止め位は出来る!そいつをもってお前は逃げろ!」
「し、しかし貴方は?」
「構う必要なんかない!その内大統領に要請した増援がくる!それまでにお前は逃げろ!」
「増援がくる前に貴方が死んでしまうかも知れないじゃないですか!」
「かまわん!俺が死んでもこの機関を運営する奴なんて山ほどいる!この機関に支障が出ることなんかない!だから早く逃げろ!」
ボスはそう叫び、逃げることを促した、だが研究者は震えながら立ち、逃げずに血だらけの研究者に拳銃をむけた
「なにやってんだ!俺は早く逃げろっていったんだぞ!?」
「怪我人がいるのに放って逃げるわけには行かないじゃないですか!」
「なにいってやがる!正義のヒーローのつもりか?!早く行け!」
「あなたは!」
「あなたはどうなんですか!あの血だらけの研究者に腕を千切られかけて勝てる筈もないのに私だけ逃がして自分は犠牲になろうなんて、英雄にでもなったつもりですか!」
「じゃあどうやってあの化け物を殺すんだよ!その渡した拳銃じゃあ足止めにしかならないんだぞ!?腕千切れかけた奴と五体満足な奴、どっちが生きられるなんてちょっと考えればわかるだろ!?」
「考えたくありません!その二つしか選択がないなんて考えたくありません!」
そういって研究者は撃ちながら血だらけの研究者に近付いていった、当然銃弾が効くわけなく、血だらけの研究者に首を掴まれてしまった
「うぎ・・・・・ギギギ」
「・・・・俺もお前も早く逃げた方が利口だったかもな」
ボスは突然そう呟き、立ち上がって血だらけの研究者の足に鋭いキックを喰らわせた、それでバランスを崩したのか、研究者を放しボスに裏拳をくらわしたのである
「うぐ・・・ゲホ・・・」
放された研究者は無事ですんだが、裏拳を喰らったボスはまた壁に叩きつけられた、だが今回はただ叩きつけられたのではない、その手には錠剤らしきものをもっていた
「・・・まだ腕が一つ残っていてよかった、おかげで奴のポケットから薬を盗ることができた」
「だ・・・だめです・・・」
研究者がゆっくり体を上げて
「主任がいってました・・・・それはまだ成功率が低いって・・・・・」
「だがゼロじゃないんだろ?なら試さない理由にはならない」
そういってボスは錠剤を飲んだ、瞬間ボスの視界は暗くなった