ボス、育てる覚悟
さて、ボスとミヤは数時間に及ぶ射撃練習を終え、しばし休憩をとることにした、因みにミヤの射撃命中率は大体6発に一発当たるまでに上達した。
「いや〜人に何か教えるのって凄く難しいな〜、そう考えると副ボスとかどんだけ頭いいんだろ?」
そう言ってボスはあらかじめ持ってきた水筒を取り出し、器に水筒の中の水を出して飲み始めた、するとその様子をミヤが興味深そうに見ていた。
「…………ねえ?」
「ん、なんだ?」
「あなたはいまなにをやってるの?」
「水を飲んでるんだ」
「のむ?」
「ああ、以前説明した食べるとはちょっと違ってな、この水筒の中の水を口から入れてそのまま飲み込んでいるんだ」
「ふ〜ん」
「お前も飲んでみるか?」
そうボスに言われ、少し考えた後にミヤは
「うん」
と答え、ボスに水の入った器を手渡された、早速ミヤは手渡された水を両手で受け取りって一口飲んだ
「………………」
「………………」
「………………」
「………………ゲロ」
オエエエエエエエエエ!ミヤは行き良いよく飲んだ水を数倍にして吐き出し、床一面をゲロまみれにした
「ちょ、大丈夫か?」
そう言ってボスはポケットからハンカチを取り出してミヤの口の周りを拭いた
「い、いいよ、じぶんでできるよ」
「何言ってやがる、お前の手が汚れちゃうかも知れないだろ?」
そうボスに言われ、ミヤは顔を赤くしてボスにじっと拭かれるのであった
さて、ひと通り口の周りを拭くことが出来たボスはミヤを連れて執務室に向かった、執務室について最初に喋り出したのはミヤであった
「そういえば、わたしあなたのなまえしらないわ、あなたなんていうの」
そうボスに質問した
「俺の名前か?まあ基本なんとでも呼んでくれ」
そうボスに言われたので、ミヤは一生懸命に考えること数十分、考えた末にミヤは
「じゃああなたのなまえはクッ○にするわ!」
「却下で」
即答であった、そんなキノコばかり食ってるおっさんのライバルの名前なんて嫌である
「え~、じゃあなんだったらいいの?」
「もうボスってよんでくれ」
「ぼす?」
「そうだ、次からそう呼んでくれ」
「ふうん、わかったよぼす」
そう言ってミヤは執務室にあった椅子にちょこんと座った、その様子をみてボスは、なんか人形みたいだ、と心の中で密かに思っていた
「さあて、ん?おいもう夜の11時じゃないかミヤそろそろ研究室に戻りなさい」
「やだ」
や、ヤダですって〜!
「だってけんきゅうしつにいるとちゅうしゃうたれそうなんだもん」
ああ、まだ引きずってたのか
「だってもっとぼすとおはなししたいよ〜、いいでしょう?」
「だめだ、いい加減寝なさい」
ボスそう言うとミヤは頬を膨らませてすごく不満そうな顔をした
「ちぇ、ならせめてぼすといっしょにねかせてよ」
な、なんすって〜!




