ボス、軍人の心得
さて、食事を食べ終えたボスは昼まで昼寝しようとソファーに直行し、寝ること二時間、あることに気付いた、アリスの姿が見えなかったのである、アヤにアリスは何処だ、と聞くと庭を指差した、早速ボスは庭に向かうとアリスは一人黙々と武術鍛練していた、それを見たボスが
「アリス、武術鍛練とは関心だな」
急に話しかけられてびっくりしたのか、回し蹴りを失敗して転んでしまった
「いたた・・・・・」
「だ、大丈夫か?」
「ええ、お気にせず・・・・」
「毎日やってるのか?」
「はい、時間があればやってます」
「うん、備えあれば憂いなしってことか、さすが師匠の娘だな」
関心、関心、とボスが言った後、思い出したかのように目を見開き、ボスがいった
「アリスが良ければでいいんだが、実はこの家の地下に格闘技場と射撃場があるんだ、行ってみるか?」
「・・・・!はい!是非行ってみたいです!」
そうして、ボスとアリスは地下にある格闘技場に行くことになった、地下格闘技場には、サーベル、棍、槍、日本刀、ヌンチャク、トンファ―等いろいろな物が壁に飾ってあり、中央には大きなリングがあった、そして天井には一本のジャックナイフが刺さっていた
「・・・・・ここが闘技場ですか?」
「ああ、基本俺は武器を使わないから飾ってあるんだ、サンドバックもあるし以前同僚を集めて大会開いたこともあったな」
「あの、確かもう軍人はやめたんですよね?」
「ああ、やめたよ、だけど世の中物騒だからよ、こうして体動かしておくのさ」
そういってボスはリングに腰かけた
「なあアリス、俺と手合わせするか?」
「え?て、手合わせですか?」
急にそんなこといわれたので焦っているようだ
「ああ、そうだ、嫌か?」
「嫌と言うわけではありませんが・・・」
少し黙りこみ、一言言った
「手加減出来ませんよ?」
「なお結構」
ボスがそういった瞬間、アリスが鋭い蹴りをボスの腹部に喰らわせた、一瞬怯んだボスに更なる攻撃を喰らわせるためにアリスは高く飛び、空中で一回転してから踵落としを仕掛けた、が、この一撃はボスに見破られ、防がれると同時にアリスは一旦ボスから距離を離した、だが離れると同時にボスが距離を詰め、回し蹴りが炸裂した、つかさずアリスは壁に飾ってある棍をもってボスの蹴りを防ごうとした、だがボスの蹴りは棍を砕き、アリスの顔のすぐ隣にボスの足があった、しかしアリスは間一髪でこれを避け、低い姿勢から水平蹴りをボスの足に喰らわせた、ボスは回し蹴りをしている最中だったため、ボスは派手に転んだ、アリスはここぞとばかりに拳を握りしめ、ボスの顔面に叩き付けた
「・・・・・・・ふう」
アリスは立ち上がってボスに背中を向けたその時、今度はボスが低い姿勢から水平蹴りをアリスに喰らわした
「戦場で死んだふりって結構あるからな、覚えとけ」
ボスがそういった次の瞬間、アリスは素早く立ち上がり、リングのコーナーに向かって突っ走り、コーナーから思いっきり飛び上がり、天井にあるジャックナイフを抜き出し、そのまま叩き付けるようにボスに切りかかった
ボスは最初の斬撃を避けることができたが、続く第二撃、第三撃、は更に加速がかかり、ジャックナイフから空気を切る音が聞こえた
やがてアリスはジャックナイフを逆手持ちにし、腕を九十度にまげてそのまま突き刺そうとしてきた、つかさずボスは腕と腕が組合わさるような形で防ぎ、両者膠着状態となった
「はは、結構つかれるな」
ボスがそういうとアリスも
「確かに疲れました・・・・少し休憩していいですか?」
そうして、両者組んでいた手を離した




