ボス、俺に子供はいないんだ
さて、ボスは自分の家の前で立ち止まっていた、あの後師匠にもうお前の家調べて子供を置いておいた、と言われた、いったいいつ調べたのだろう、全くどうやって知ったのだろう
「・・・・・ただいま―」
家のドアを開け、玄関を見てみるとそこには見慣れない靴が二足あった
「なるほど、確かに二人いるようだ」
そういってボスは靴を脱ぎ、リビングのほうにいった、リビングには二人の子供が律儀に正座していた
「あ~、そこまで固くならなくてもいいから、お父さんから話聞いてる?」
ボスか質問すると十四歳の姉の方が答えた
「あ、はい、父から話は聞いています、あっ私はアリス・バートンと言います」
アリスはおどおどしながら言った
「アリス・・・・・・・・か・・・・」
ボスはボー、とアリスの顔を見た
「?ど、どうかしたんですか?」
「ん?あ!いや!なんでも!」
そういってもう一人の方を向いて
「出来れば君の名前を知りたいな」
ボスがそういうと男の子のほうはビクッとして下をむいてしまった
「す、すみません、この子人見知りで・・・・・・」
姉が説明している途中にボスは男の子に近付き、ゆっくり頭を撫でた
「ん・・・・・」
「そんなに固まることないよ?とって食おうってわけじゃないんだから」
しばらくうつむいたままだったが、ゆっくりと頷き
「アヤ・・・・・・」
「ん?」
「アヤ・バートン、です・・・・」
「そうか、アヤ、よろしくな」
そうアヤと話しているとアリスが
「アヤが知らない人と話すなんて珍しいです!」
「そんなに珍しいのか?」
「あ、はい!アヤはついさっき言った通り人見知りが激しくて身内以外とはあまり話さないんです」
「そうなのか・・・・何だかあいつに似ているな」
「あいつ?」
「いや、気にしないでくれ」
そういってボスはソファーに座った
「あ、そういえば飯は食った?」
「あ、ご飯はまだです」
「なるほど、と言っても俺は料理をダークマターにする才能はあっても料理を作る才能はないからな~、ん~」
ボスはしばらく考えた結果、ポンと手を叩き
「よし!あいつを呼ぼう!」
そういってボスは携帯を取りだし、ある人に電話した、数十分後、家のインターホンがなり、ボスが玄関にいった
「いや~仕事中悪いね~」
そういってボスが家に呼び出したのは副ボスであった
「・・・・・ボス、簡単な料理でいいので一つぐらい覚えて下さい」
「いや~、俺にはダ―クマターにするしか才能がないもので」
「・・・・・確かにボスが作ったハムエッグ、何故か皿を溶かしましたからね」
「な?と言うわけで頼むよ~」
「まあいいでしょう、ボスの料理を子供達が食べたら救急車呼ばないといけませんしね」
そういって副ボスは家に上がりこみ、真っ直ぐキッチンに向かった
「しかしボス、なかなか綺麗なキッチンですね」
「あ?まあキッチン使ったことがね―からな」
「あ~なるほど」
副ボスは会話が終わると黙って黙々と料理していた、ボスはいったい副ボスが何を作っているか想像かつかなかった
「出来ましたよ~」
そういって副ボスは皿に料理を装い、リビングに持っていった、ちなみに作ったのはシチューであった
「よし、では頂くとしよう!」
そういってボスは物凄い早さで食べ始めた
「ボス、食べ方が凄くきたないですよ」
副ボスが呆れ顔で言い、子供達の方を向くと
「さあさ、あなたたちも食べて下さい、早く食べないとこの薄汚いおっさんに全て食い散らかしてしまいますよ?」
そう言われて、アリスとアヤは食べ始めた
「あの~・・・・・・」
アリスがボスに尋ねてきた
「名前はめんどいからおじさんでいい」
「えと、じゃあおじさん」
「なんだ?」
「おじさんは以前も誰かの子供を預かったことがあるんですか?」
「何でそう思った?」
「いえ、なんていうか慣れてる気がして・・・・」
「まあ、預かったっちゃあ預かったことあるかな?」
「その子も私達くらいの歳の子なんですか?」
「・・・・・・・まあ、生きてたらそうかもな・・・・・」
急に静まり帰ってしまったので、アリスは気まずくなってしまい
「す、すみません、ついでしゃばったことを・・・・」
「いや、別に気にすることはない、だが今は話せない、いつか話してやる」
そういってボスは席を立ち
「さて、飯も食ったし寝るかな、アリスとアヤ、俺の部屋のベッドを使ってくれ」
するとアリスが尋ねた
「おじさんはどこで寝るんですか?」
「あ、俺?俺はソファーで寝るわ」




