ボス、大統領に会う
「なにやっとるんだアイツ?」
そういって会議室でボスを待っている彼こそ
アメリカ大統領、シュタイン・メイソンである
「あと少しお待ちください、大統領」
「その言葉、何度目かな?何度私は待たされたかな?」
「・・・・・かれこれ1253ですかね?」
「惜しい、実は1259回だ、ふさけてるのか?
そうこう話している間に会議室のドアが開いた
「失礼、色々手こずりまして」
そういって何故か爽やかな顔でボスは席についた
「君はどうやら私の血管を破裂させるのが目的らしいね?」
「嫌だなー、私は大統領の座になろうと考えた事はありますが、大統領を殺そうとしたことはありませんよー」
そういってヘラヘラ笑いながら煙草に火をつけた
「おーい、会議に遅れたやつが言う言葉とは
思えないぞ?しかも何煙草すってんの?」
「まあそう固くなる必要もないと思いまして」
特務機関のボスとは思えない発言である、そんなボスの話を聞くのに頭が痛くなってきた
大統領は、話を切り替えて仕事についての話
を切り出した
「もうお前の話を聞くのは面倒だ、仕事の話
をするぞ」
「待ってました大統領!その言葉を待っていました!!」
そういってボスは手を会わせた
「うむ、じゃ、早速話すぞ?お前の機関にやって欲しいことだ、薬を作って欲しい」
「薬?どんな薬ですか?」
「うむ、まあ歩兵用の薬だ、歩兵ってのは集団だからこそ強いが個々になるとかなり戦闘力が低下する、そこで歩兵個々の戦闘力をあげるために武器を改良するってのも手だがなにぶん金がない、と言うわけで薬をつくって欲しい、もしかしたら製薬会社に高値で売れるかも知れないし、それでアメリカ軍が更に強くなることもできるし一石二鳥だ」
「なるほど、で?そんなチートみたいな薬を
どうやってつくるんですか?」
すると大統領は目をそらして
「それを考えるのがお前の仕事だ、じゃ、よろしく」
そういって大統領はものすごい速さで会議室をでていった
「・・・・な、なんて速さで逃げるんだ、全く大統領とは思えないな」
お前が言うな、そう接待係がいった
ーーーーー
「なるほど大統領がそんなことを・・・」
ボスがなかなか書類に手を付けないので代わりに副ボスがやってるのである
「うむ、まあなんとゆうかそんなチートみたいな薬を作れっていってたんだ」
「う~ん、まあでも大統領がいったんですし
とりあえず開発部門にでも相談してみたらどうですか?」
そう喋りながら副ボスは書類を書く手を全く休めない所が流石だとボスは常に思っていた
「まあ、とりあえずそうしてみる」
そういってボスは執務室をあとにした
ーーーーー
「そんな薬つくれませんよ!!」
そうほぼ泣きそうな顔でさけんでいるのは、特務機関が誇る開発部門主任である、アランさんである
「まあまあそういわずに、なんとか作ってくれよ~、アランさん、あんたまだ若いしできるよ~」
まあ無茶難題である
「出来ませんよ!!なにをどうしたらそんな薬できるんですか!!?」
「それを考えるのがお前の仕事だ」
そういいながら何故かボスはアキレス腱をのはしている
「無理なものは無理です!!」
「じゃ、あと頼むわ!」
そういって物凄い速さでボスは逃げていった
「ちょっと逃げないでくださいよ・・・グスン」
とうとう泣きだしてしまったアランを無視し
ボスはどんどん加速した