少し昔話をしよう・6
「まあ、出来ることはするよ」
そう言ってジャックは牢獄に潜入していった
すると一人の兵士が
「大丈夫ですかね?一人で潜入なんて」
「さあな、まあでも牢獄で分隊なんか動かしたら確実にばれやすいからな、やってもらわなきゃなるまい」
「まあそれもそうですが」
「まあ、あいつに任せて大丈夫だとおもうぞ?伊達にジャックナイフなんてアダ名ついてないだろ」
一方その頃ジャックは見事潜入に成功した
「さーて、アリスは何処にいるんだ?ここの牢獄思ったよりも広いんだよなー、全く何処に閉じ込められているんだか・・・」
そう考えながら通気口を這っていたら、光が漏れている穴を見つけた、早速その穴を覗いて見ると12人の兵士が一人の少女を囲んでいた、兵士は全員アサルトライフルを持っていた、そして中央にいる少女は椅子に縛られていて、腕に大きな針が刺さっていた、しかもその針に電流を流す装置がついており、一人の兵士がその装置のスイッチのような物を持っており、少女になにか話しているのが聞こえた
「おいおい、さっさと話してくれないか?あのガキは何処に逃げ込んだんだ?」
「・・・・・・・」
「シカトしてんじゃねえよ!!!」
一人の兵士がスイッチを押した!
バチバチバチバチバチバチバチバチバチバチバチ!
「アガッ・・・・・ガ・・・・・!」
2・3分電流を流され続けて少女はぐったりしていた
「さあ喋ってもらおうか、あの忌み子は何処にいったんだ?」
「忌み子・・・・なんかじゃない・・・・」
「あ?」
「あの子は・・・・忌み子なんか・・・・・・じゃない!!」
「生意気な奴だ!電流を流してやる!」
「止めたほうが良いぞ?」
12人の兵士はその声のする方を向いた、そこにいたのはジャックだった、通気口のわずかな穴をこじ開けて部屋に侵入したのであった
「お前誰だ!どうやって侵入した!ん?その軍服・・・・アメリカ軍だな!」
「ああ、そうだよ、所属はアメリカ軍海兵隊だ、そこにいる少女の救出が目的だ」
「は、バカが!お前一人で潜入してきた訳じゃあるまい、他にも仲間がいるな?お前を拷問にかけてやる!」
そういって12人の兵士はジャックにアサルトライフルをむけた、それに対してジャックは潜入に適してないと言う理由で拳銃とジャックナイフしか持っていなかった、だかジャックは
「お前達程度の兵士なら拳銃すら使う必要がねえ」
と言ってジャックナイフを取り出した
「お前今の状況わかっているのか?まさかそのジャックナイフで俺達を殺そうってのか?」
「ああ、そうだよ」
「ははははは!死ね」
そういって12人の兵士は引き金を引いた、ババババババババババババババ!発砲音は部屋中に響き渡った!やがて兵士全員の弾倉の中の弾がなくなった、しかしここで妙なことが起こった、ジャックの体に風穴が空いていないのである、代わりにジャックの足元には多数の穴が空いていた
「まさか・・・・そのジャックナイフで弾を叩き落としたってゆうのか!?」
そういったのも束の間、12人の兵士全員首が切られていた、部屋中に血が撒き散らされ、血の臭いが部屋中に立ち込めた
「さあ、もう大丈夫だ」
そういって少女の方を向いた、黒髪で顔に幼さが残っていてドールのようだった、だが残念なことに片目が潰されており、血の涙を流していた
「針をこれから抜くが我慢してくれ」
ズププ・・・・と音をたてながら抜いていく
「い、痛いよお・・・いた、い」
「あと少しの辛抱だ、我慢してくれ」
「痛い・・・・」
少女は手を握りしめ、とても苦しそうだ、ジャックはその少女の手を握ったら少女は強く握り返した、完全に針は抜け、少女の腕と目に包帯をまいた
「君のことを私は知っている、安心して欲しい、私は君の味方だ、外に私の仲間がいる、一緒に脱出しよう」