ボス、初
「ふ、副ボス、あなたって人は………」
体を震わせながらメリーは言った。
「最低!いっつもミヤちゃんをベッドに誘ってあんなことやこんなことをしてたなんてー!」
「必ず皆勘違いするな、FMJの時だって同じこと言ってたぞ」
ため息をつきながらボスは言った、しかしメリーの暴走はまだ止まらなかった。
「は!もしかして執務室にベッドを置いた本当の理由ってその為だったの!?」
「なわけあるかぁ!」
はあ、はあ、と息せき切り、落ち着いたボスがミヤに聞いた。
「で、ミヤはどうする?一人で寝れるか?」
ボスがそう聞くと、ミヤは自信満々に言った。
「ふふん!みやもうひとりでねれるもん!」
「そうか、寂しいからって俺のベッドに入るなよ?」
「そ、そんなことしないもん!」
少し焦り気味にミヤが言った。
「本当か?」
からかうように笑いながらボスが聞いた。
「ほんとうだもん!しないもん!」
「こら!副ボス!」
ミヤをからかっているボスを見ていたメリーは腕を組みながら言った。
「ミヤちゃんをからかうんじゃないの!いい大人が情けない!」
そう真面目な顔でボスに怒っていたが、組んでいた手を崩してミヤの尻を触ろうとしていた。
「まるで説得力がないな」
ボスが呆れたように言った。
「おねえちゃん……………」
ミヤがジト目で引いていた。
「あ、あはは、冗談よ冗談」
そう苦笑いしながらメリーは言った。
「ま、なんにせよ俺はまだ仕事があるから、ミヤ、早く寝ろよ?」
「う、うん」
ミヤがそう言うと、ボスはスタスタと何処かに行ってしまった。
「あ…………あうう」
少し寂しそうにミヤはボスの後ろ姿を見ていた。
「ぼ、ぼすがいなくてもねれるもん」
そう言ってミヤはメリーの手をつかみ、無理矢理引っ張った。
「い、痛!ちょっとミヤちゃん乱暴すぎるよ!」
「お、おねえちゃんついてきて」
そう言ってミヤはメリーを用意された部屋まで連れてきた。
「はっはーん、ミヤちゃん一人で寝るの怖いんだ〜」
ニヤニヤしながらメリーが言うと、ミヤは顔を赤くしながら半ばムキになってメリーに言った。
「そ、そうよ!わるい?」
「いいえ、そうは言ってないわ」
そう言ってメリーは優しくミヤを抱き上げ、ベッドに寝かした。
「じゃあミヤちゃんが寝れるまでずっと一緒にいてあげるね」
「う、うん」
そう言ってミヤは目を閉じた、するとメリーがミヤの頭をなで始めた。
「ふふふ、素直にボスと一緒に寝たいって言えばいいのに」
「…………」
ミヤは無言であった、代わりにメリーの手を抱え込むように掴んだ。
「い、いっしょにねて」
「え〜?どうしよっかな〜」
「…………………いじわる」
「うふふ、冗談よ冗談」
そう言ってメリーはベッドに入り、ミヤを抱きしめた。
「んむ…………」
「はぁ、ミヤちゃんいい匂いするね」