表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
113/116

ボス、初

「ふ、副ボス、あなたって人は………」


体を震わせながらメリーは言った。


「最低!いっつもミヤちゃんをベッドに誘ってあんなことやこんなことをしてたなんてー!」


「必ず皆勘違いするな、FMJの時だって同じこと言ってたぞ」


ため息をつきながらボスは言った、しかしメリーの暴走はまだ止まらなかった。


「は!もしかして執務室にベッドを置いた本当の理由ってその為だったの!?」


「なわけあるかぁ!」


はあ、はあ、と息せき切り、落ち着いたボスがミヤに聞いた。


「で、ミヤはどうする?一人で寝れるか?」


ボスがそう聞くと、ミヤは自信満々に言った。


「ふふん!みやもうひとりでねれるもん!」


「そうか、寂しいからって俺のベッドに入るなよ?」


「そ、そんなことしないもん!」


少し焦り気味にミヤが言った。


「本当か?」


からかうように笑いながらボスが聞いた。


「ほんとうだもん!しないもん!」


「こら!副ボス!」


ミヤをからかっているボスを見ていたメリーは腕を組みながら言った。


「ミヤちゃんをからかうんじゃないの!いい大人が情けない!」


そう真面目な顔でボスに怒っていたが、組んでいた手を崩してミヤの尻を触ろうとしていた。


「まるで説得力がないな」


ボスが呆れたように言った。


「おねえちゃん……………」


ミヤがジト目で引いていた。


「あ、あはは、冗談よ冗談」


そう苦笑いしながらメリーは言った。


「ま、なんにせよ俺はまだ仕事があるから、ミヤ、早く寝ろよ?」


「う、うん」


ミヤがそう言うと、ボスはスタスタと何処かに行ってしまった。


「あ…………あうう」


少し寂しそうにミヤはボスの後ろ姿を見ていた。


「ぼ、ぼすがいなくてもねれるもん」


そう言ってミヤはメリーの手をつかみ、無理矢理引っ張った。


「い、痛!ちょっとミヤちゃん乱暴すぎるよ!」


「お、おねえちゃんついてきて」


そう言ってミヤはメリーを用意された部屋まで連れてきた。


「はっはーん、ミヤちゃん一人で寝るの怖いんだ〜」


ニヤニヤしながらメリーが言うと、ミヤは顔を赤くしながら半ばムキになってメリーに言った。


「そ、そうよ!わるい?」


「いいえ、そうは言ってないわ」


そう言ってメリーは優しくミヤを抱き上げ、ベッドに寝かした。


「じゃあミヤちゃんが寝れるまでずっと一緒にいてあげるね」


「う、うん」


そう言ってミヤは目を閉じた、するとメリーがミヤの頭をなで始めた。


「ふふふ、素直にボスと一緒に寝たいって言えばいいのに」


「…………」


ミヤは無言であった、代わりにメリーの手を抱え込むように掴んだ。


「い、いっしょにねて」


「え〜?どうしよっかな〜」


「…………………いじわる」


「うふふ、冗談よ冗談」


そう言ってメリーはベッドに入り、ミヤを抱きしめた。


「んむ…………」


「はぁ、ミヤちゃんいい匂いするね」





評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ